関東大震災の教訓は活かされているのか。~~その2(山崩れ・津波)

関東大震災の教訓は活かされているのか。~~その2(山崩れ・津波)

前回は関東大震災時における火災のことを書いたが、被害は火災ばかりではなかった。震源に近い三浦半島から伊豆半島にいたる相模湾沿岸では、地震そのものによる家屋の被害のみならず、山崩れや土石流及び津波の大きな被害も記録されている。まず、山崩れや土石流による被害はどうであったか。神奈川県足柄下郡片浦村(現在の小田原市)の根府川集落で、白糸川上流で発生した土石流により64戸の家屋が埋没し、406人が死亡したそうだ。上は、土石流により倒壊した根府川集落の写真である。また、近くの熱海軽便鉄道の根府川駅では背後の山が崩れて、停車中の列車を海中に押し流して死者が300人出たそうだ。他にも足柄下郡米神で土石流による民家埋没で死者62人、横須賀でがけ崩れによる民家埋没で100人を超えるなどの記録があるが、伊豆半島では伊豆山は山崩れで...関東大震災の教訓は活かされているのか。~~その2(山崩れ・津波)