保護貿易は、世界経済を混乱させる
自由貿易を守らなければならない。これは人類が長い歴史を通じて学んだ尊い教訓である。アメリカの現代史を見ても、ニクソン政権で、輸入課徴金を課した例を除けば、歴代政権は自由貿易を守ってきた。それは自由貿易こそが人類の繁栄を約束し、世界平和のためには必要であるという教訓を肝に銘じてきたからだろう。ところが新しい政権においては、その教訓が無視されていると見ざるを得ない。最大のターゲットである中国が報復関税をかければ、世界が関税合戦にに陥るだろう。世界は経済ブロック化し、悪くすれば戦争に発展しないとも限らない。1929年の大恐慌後、各国が保護主義に走り、ついには第2次世界大戦へと拡大した歴史がある。今回のアメリカ政府の関税政策は、90年前の教訓を忘れているのではないかと思わざるを得ない。当時のような破局を迎えること...保護貿易は、世界経済を混乱させる
2024/11/29 02:12