精神科薬物療法 てんかんでもないのに、抗てんかん薬が処方される理由
精神科病院に入院している人で、てんかんでもないのに、抗てんかん薬を処方されて内服している人がいます。「統合失調症と診断されているのに、どうして、抗てんかん薬を飲んでいるのか?」という疑問が出て来るのですが、その理由は明確です。抗てんかん薬、例えばバルプロ酸ナトリウムの効果は「鎮静作用」です。どのように鎮静がかかるのかというと、「お酒に酔っぱらったような酩酊状態になる」という表現ができます。実際に薬効として「GABAの賦活」と呼ばれる効果によって、鎮静がかかる状態を目指しています。BZD(ベンゾジアゼピン系)と酷似する効果が得られるのが特徴です。一般的に抗不安薬として処方される、エチゾラム(デパス)などは、バルプロ酸の弱い版だと考えればいいと思います。例えるなら、エチゾラムは、カクテルやビール、抗てんかん薬...精神科薬物療法てんかんでもないのに、抗てんかん薬が処方される理由
2023/11/30 05:49