気象予報士試験の実技で必要な知識を解説します。独学者にも通学者にもためになります!
前線の描き方、トラフの描き方、エマグラムの読み方、等値線の描き方。知りたいのに参考書で解説されていないことってたくさんありますよね。気象予報士試験の一発合格者が初心者目線で、みなさんの「知りたい」に答えちゃいます。また、気象情報やウィンドプロファイラなど、入手困難な過去情報も掲載していきます。
予報士の勉強をしていると、雲の学習は雲の種別(積乱雲、層雲など)を見分けるぐらいでとどまってしまいます。 これはもちろん大事な技術ですが、気象衛星画像で雲を見るときは、まず総観規模で雲域を見ることが大切だと言われます。 ざっくり言えば、経度線・緯度線のひとマス程度以上にわたる単位で雲を見るということです。今回はそんな目線で雲を追いかけてみます。 低気圧に関する雲域 後ほどの衛星画像の説明で出てくる雲パターンを簡単にまとめておきます。 バルジ トラフ前面では暖気移流があるため、雲が寒気側に高気圧性の曲率を持って膨らんだ形状をバルジと言います。バルジ(bulge)とは英語で「膨らみ」を意味します。 コンマ状 ローマ字で使うコンマの形をした雲をコンマ状の雲と言います。 狭義には、低気圧の後面に発生する寒気場内低気圧(ポーラーロウ)が作る雲形を「コンマ..
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