『残菊物語』描写と偶有性
監督 溝口健二 1939年 二人の馴れ初めは右向きの移動撮影、追い出された お徳は左向きのパンで去っていく。 シーン内での時間・空間の連続性の維持が徹底されていて、その完成度が異常に高い。『浪華悲歌』の頃、要所要所で使われて効果を発揮していた ”場” の演出がほぼ全編に拡大され、緊張感を漲らせている。その張り詰めた空気は観客にも伝わってくるほどで、撮影時の演者とスタッフの緊張はとんでもないものだったろ...
2019/04/23 13:25
2019年4月 (1件〜100件)
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