「頬に哀しみを刻め」感想 納得しにくいところが逆に魅力なのかも
「頬に哀しみを刻め」 S・A・コスビー著 加賀山卓朗訳 ハーパーBOOKS って本読みました。 私は物語の大筋に納得できなかったのですが、でも読んでる最中は続きや結末が気になって巻を措く能わず状態になったのでその意味では素晴らしい小説なのだろうし、あとたぶん、これを読んで「主人公に共感できない」と思っても、作者コスビーは「そう思ってくれてもいい」という前提でいるんじゃないかと、勝手に思ってます。 はっきり言って主人公アイクとバディ・リーはクソ親父でしたし、コスビー自身も「こいつらはクソ親父ですよ」だとかなり念入りに意識して描写してると思いました。 主人公への共感と反感の比率は私は25:75くら…
2024/11/28 18:53