自句自賛

夏椿

夏椿汚れぬままの体で落つ 真っ白く綺麗なままに落ちた夏椿は尊くも口惜しくも感じます。

2024/06/11 17:37

風鈴草

呑み込みし言の葉のあり風鈴草 風鈴草、蛍袋は下を向いた袋のような鐘型の花です。言いたくても言わなかった言葉を抱え持つ花のように見えます。

2024/06/10 01:02

梅の実

梅の実の青く揃へて置かれあり 梅に木の根本あたりに梅の実が並べて置いてありました。誰かの悪戯でしょうか。

2024/06/09 10:50

星涼し

犬と吾の二人の旅路星涼し よく歩いてくれる犬を飼っていて、この犬のおかげで随分と歩く日課ができました。長い旅路を共にしているかのようです。

2024/06/08 21:02

虎が雨

虎が雨一人の闇を見つめけり 夏の深い闇に降り頻る雨は、冬の雨よりも没入感があり、いつの間にか時間が経ってしまいます。

2024/06/07 21:52