十三話 散らかる性 行為をともなう奴隷としての陽子。心の部分で支配する明江。そして身も心も、行為のあるなしにかかわらず、捧げ、捧げられる相手としての孝行。私の愛が錯乱している。ああ、まただ、また私は化け物になっていく。 紀代美には、どうしようもないも
十二話 多重する禍根 得体の知れない悪魔的な力に犯されたという確かな記憶が明江の中に残っていた。裸身に何かがからみつく寒気と怖気、そして超常的な快楽の折り重なった性の記憶。股間に太い何かをくわえこんだ感覚が残っているのに、ハッとして目覚めたとき、明江
十一話 憑き物 明江と紀代美の関係の中で、明江にとってのSかM、紀代美にとってのSかM、そして女同士の性関係も、それらは行為ではなく心の置き所の問題だった。あるとき責めて心地よく、しかしあるとき責められて心地よく、あるとき同種の性器に安堵する。心のね
十話 磨りガラスの夜 妻にとっての夫との性。明江にとってのそれは不満があると言えるほど冷えた夜でもなかった。営みが減ったというのも、付き合って一年、結婚から二年を経た夫婦の落ち着きであり、穏やかに確かめ合う夜とでも言えばよかったのだろう。 妻に対し
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