ライト・シープ
小さな少女、アミが夜明け前に浜辺にひとり座っていると、にわかに、後ろから声を掛けられました。 「いったい何故、貴女は此処に座っているのですか?まだ気温は低く、身体が冷え切ってしまいませんか。」 少女アミは振り返ると、得体の知れない大きな男に向って、こう答えました。 「なもん、知るかあ。ワレ、どこのだれやね。ここらじゃ見かけん顔やな。」 大きな男はアミに近づいて、隣に黙って座りました。そして言いました。 「わたしがだれか、こっそり貴女だけにお教えしましょう。わたしは”或る”星から遣ってきた、異星人です。名前は”イブキ”です。貴女のお名前は、”アミ”。ですね?」 アミは、大きな異星人イブキの顔と身…
2018/03/30 22:15