どうでもれいわ 年賀のわが歌

どうでもれいわ 年賀のわが歌

年始め干支や出揃う初日の出マウスの矢先光を浴びて輪の中に回るネズミの木阿弥に老いの話の先へは行かずまとわりのもがけば嵌まる泥沼につかず離れずハチスは咲いて偏見の井戸のイドラに囚われて渇きの癒し虚空に求め生の何に求める旅の一巡り常の暮らしに満月かかり言の葉の影さえささぬ地に深く根っ子おろして言葉は生まれわくら葉の漂う露天の湯を共に同じ老残湯煙のなか人ごとに携帯見つめけったいや世の形態のどこへつながるどうでもれいわ年賀のわが歌