眠っていた父母の和歌集に触れてみて「我が人生に悔いあり」と知る巣ごもりの夏≪父親編≫

眠っていた父母の和歌集に触れてみて「我が人生に悔いあり」と知る巣ごもりの夏≪父親編≫

“童心に怒りを放つ吾が子の今日警官不信十二歳の児が” “汝(なんじ)我れ重大犯罪呼び名され忘れるる勿(なか)れこの踏切を” これは誰が詠んだ短歌なのかといえばそれは私の父親でありここに出てくる十二歳の児とは私の事である。 没後30年も経ってからたまたま兄が父の小さなメモ帳を見つけた。 「雑詠詩」と題されたメモ帳にはなんと70首を超える短歌が書かれていたそうだ。