脊髄反射
未経験の分野でも、反射的に段取りを語り出す人がいる。流れは確かに合っている。処理も見た目にはスムーズだ。けれど、その手順に“なぜ”がない。 彼らの思考には、内容の重みや意味の深さが欠けている。ただ、「どう動かすか」だけを重視して、「なぜそうするのか」には踏み込まない。いわば、エンジンの中身を知らずに車を運転するようなものだ。 こういう人たちは、答えを出すのが速い。脊髄反射で答えている。処理の流れさえ組み立てられれば、それで一仕事終えた気になる。だが、実際に動かし始めると、肝心の部分でつまずく。なぜなら、大脳や記憶で考えてないので、本質に触れていない。 そして不思議なことに、彼らはその責任を自分…
2025/05/30 00:10