静かな黄昏の国
遠い昔から、鎮守様の森の木を切れば祟りがあったし、ケルトの森にも、ゲルマンの森にも、魔が棲んでいた。森とはそういうところです。森は怖いところであるべきです。森に癒されるだの、自然に優しくだのというのは、前世紀の人々の感傷です。 『静かな黄昏の国』 / 篠田節子 ______________________________________________________ これから数十年後の衰退した日本を想定して書き上げたディストピア小説があると聞いたので読んでみた。初版は2002年、3.11の9年も前である。 静かな黄昏の国 (角川文庫) 作者: 篠田節子 出版社/メーカー: 角川書店(角川グル…
2017/12/17 18:38