実音楽器の尺八と移調楽器の尺八

実音楽器の尺八と移調楽器の尺八

西洋楽器の管楽器には実音楽器と移調楽器があります。筒音がC(ド)の楽器を実音楽器といいますが、筒音がB♭(シ♭)とかE♭(ミ♭)とかF(ファ)などC(ド)以外のものは移調楽器と呼びます。移調楽器ができた経緯は、昔、半音の機能が十分でなかったときに半音の操作が少なくて済むように筒音の高さを変えたものを作ったのがその始まりと言われています。 一方、いろんなキーの楽器が合奏するときにすべてを実音楽譜で表記したら移調楽器を演奏する人は運指と音高の関係を常に修正しながら演奏しなければならず大変です。そこで筒音をC(ド)と見做して楽譜どおりに演奏したら修正された音高になるように調整された移調楽譜というのがあります。。 例えばB♭管でC(ド)の音を出す為には、筒音がシ♭ですから五線譜の下第一線ではなく2律上の下第一間に音符を書きます。つまり、ドレミのレの運指をしたら2律下のドの音が鳴るとい..