三秋縋さんとloundrawさんによる小説『夢が覚めるまで』を読んだ

三秋縋さんとloundrawさんによる小説『夢が覚めるまで』を読んだ

イラストレーターのloundrawさん原案による三秋縋さんの小説、『夢が覚めるまで』を読んだ。loundrawさんと言えば『君の膵臓を食べたい』や『よるのばけもの』などの装丁をやっている新鋭気鋭今話題のイラストレーターさんだし、三秋縋さんに関してももはや説明するまでもない人気作家である。そんな二人が原画展会場限定の小説を出すというのである。こんなもの地を這いずって泥をすすってでも手に入れなければならない。 そんなわけで血を這って泥をすすったので、感想を書いていきたい。 『夢が覚めるまで』が特別な小説である理由 最初に『夢が覚めるまで』とは、いささか特別な小説である、という点に触れていきたい。 …