Lily of the Valley
今年も鈴蘭の季節がやってきました。五月の花ですが、もう満開です。ベルの形の純白の小さな花がほんとにかわいい。近くの団地の庭にたくさん咲いています。鈴蘭の英名「谷間の百合」はバルザックの小説LeLysdanslavalleeを連想させます。若い男性に言い寄られるが、貞節を貫く貴婦人の話ですが、そこはバルザック、純愛物語では終わりません。貴婦人は死の間際に、欲望と嫉妬にさいなまれた生涯だったと告白します。人間だもの、ですよね。大好きな小説です。庭のジャスミンが良い香りです。この花もある小説を思い出させます。トレーシー・シュバリエの「天使が堕ちるとき」。ヒロインのキティーが亡くなる間際に言う一言。「いつも夏の夜のジャスミンの香りが好きだったわ」切ない場面です。花は物語に様々な趣を添えてくれます。「エミリーに薔薇を」な...LilyoftheValley
2022/04/27 13:31