chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
はじめての哲学 https://blog.goo.ne.jp/hajimetenotetugaku

とっかかりは白いワイシャツ、あなたは何でしょう? きっかけ素材をゆら〜りとお楽しみいただきます。

はじめての哲学
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2016/04/13

arrow_drop_down
  • 抜粋 砥上裕將 『線は、僕を描く』 講談社 2019

    「何かになるんじゃなくて、何かに変わっていくのかもね」……、白い画面の中に色で描かれれば、描かれたものが強調され、際立つ。目は書かれたものへ吸い込まれ、緊張感が生まれる。その緊張感を描かれたものの筆致が、それぞれの趣でほぐしてくれる。描かれたものの主題や筆致や雰囲気が、それぞれに伝わってくる。「できることが目的じゃないよ、やってみることが目的なんだ」こんなにも何度も失敗を黙々と繰り返したことは、僕にはない。失敗を繰り返すほど、何かに挑んだこともなければ、失敗を楽しいと思ったこともない。「力を入れるのは誰にだってできる、それこそ初めて筆を持った初心者にだってできる。それはどういうことかというと、凄くまじめだということだ。本当は力を抜くことこそ技術なんだ」「いいかい。水墨を描くということは、独りであるということとは...抜粋砥上裕將『線は、僕を描く』講談社2019

  • 永遠に続く経済成長というおとぎ話

    グレタさん演説全文私が伝えたいことは、私たちはあなた方を見ているということです。そもそも、すべてが間違っているのです。私はここにいるべきではありません。私は海の反対側で、学校に通っているべきなのです。あなた方は、私たち若者に希望を見いだそうと集まっています。よく、そんなことが言えますね。あなた方は、その空虚なことばで私の子ども時代の夢を奪いました。それでも、私は、とても幸運な1人です。人々は苦しんでいます。人々は死んでいます。生態系は崩壊しつつあります。私たちは、大量絶滅の始まりにいるのです。なのに、あなた方が話すことは、お金のことや、永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり。よく、そんなことが言えますね。30年以上にわたり、科学が示す事実は極めて明確でした。なのに、あなた方は、事実から目を背け続け、必要な政策や...永遠に続く経済成長というおとぎ話

  • 学生向け哲学風読み物『情緒の力業』の販売

    1.内容哲学入門ならぬ「哲学卒業書」。私とは何かという問いに、20代から40代まで格闘してきた著者が、豊富な読書経験の中から拾い出した言葉を紹介しながら、その探究の過程を語る。2.本文3.文献一覧*ドストエフスキー『地下生活者の手記』中村融訳岩波文庫昭和二十七年*A・ブルトン『シュールレアリスム宣言』稲田三吉訳現代思潮社一九六二年*デカルト『方法序説』落合太郎訳岩波文庫昭和三十七年*M・ブーバー『孤独と愛』野口啓祐訳創文社昭和三十九年*M・ブーバー『人間とは何か』児島洋訳理想社昭和三十九年*本多謙三「有機的自然観」不祥一九三一年*大岡信『超現実と叙情』晶文社一九六五年*ボナベントゥラ『夜警』平井正訳現代思潮社一九六九年*A・ブルトン『超現実主義とは何か』秋山澄夫訳思潮社一九六九年*L・クラーゲス『意識の本質につ...学生向け哲学風読み物『情緒の力業』の販売

  • 著作集

    amazonでご覧ください。著作集

  • 抜粋 大島真寿美 『渦 妹背山婦女庭訓魂結び』 文芸春秋 2019

    なんや、これは!うおう、ありゃあ、なんや!かしく、かしく、その名だけが人の口から人の口へと伝わっていく。お客てぇもんは、こういうのんを待ってんのやで、おっさんら、なんでそれがわからへんのや、もたもたしていたらあかんで、とまあ、ここぞとばかりに勇んで、かしくの兄殺しを強引に芝居に挿れ込んだだったわけやが、やってみたら、ほんまにその通りやった。客は大喜びや、あんまりにもその通りやったもんでなんや力が抜けたわああ、墨の匂いを嗅ぎたい。あの硯で墨をすりたい。たっぷり墨を含ませた筆を持って、さらさらさらと、ええ文句が書きたい。あそこにどっぷりと浸かりきりたい。太夫らを唸らせる、ええ詞章を書いてやりたい。めくるめく世界を拵えたい。しかし、道頓堀に戻った半二が、熱に浮かされたまま、兎にも角にも、せっせと書いた浄瑠璃は、三輪の...抜粋大島真寿美『渦妹背山婦女庭訓魂結び』文芸春秋2019

  • 抜粋 久保田展弘『役行者と修験道』宗教とはどこに始まったのか ウエッジ選書 2006 再読

    熊野の樹林はいまも深く、紀伊山地の霊場と参詣道は、いまも日本人の精神の古層を目覚めさせ、日本宗教が持つ意味を問いかけてやまない。世間虚仮唯物是真弘法大師空海が八〇六年に請来した金剛界・胎蔵の両部曼荼羅に象徴される、大日如来を中心とした密教請来の百年以上前に、孔雀明王を本尊とした密教的修法を、役の小角が修得していたことになる。真言密教ではこれを雑部密教(雑蜜)ともよんでいる。韓国連広足によって小角は「妖術で人を惑わしている」と訴えられ、一言主大神によって、「陰謀を企てている」と告発された。山中にあって修行し、呪術を身につけ、人を誘い出し、集め、教えを説く者は、妖惑する者として厳重な罪の対象となっていた時代である。そして神仏、さらに霊魂がそろって願望を成就してくれるのだと信じられた時代を背景に、名だたる神の境域に神...抜粋久保田展弘『役行者と修験道』宗教とはどこに始まったのかウエッジ選書2006再読

  • 抜粋 斎藤茂吉 『万葉秀歌』下巻 岩波新書 2004.7

    石激(いはばし)る垂水(たるみ)の上のさ蕨(わらび)の萌え出ずる春になりにけるかも(巻八・一四一八)志貴皇子夏山の木(こ)末(ぬれ)の繁(しじ)にほととぎす鳴き響(とよ)むなる声の遙けさ(巻八・一四九四)大伴家持夕されば小倉の山に鳴く鹿は今夜(こよひ)は鳴かず寝(い)宿(ね)にけらしも(巻八・一五一一)舒明天皇さ夜中と夜は深けぬらし雁が音(ね)の聞ゆる空に月渡る見ゆ(巻九・一七〇一)柿本人麿歌集落ちたぎる流るる水の磐(いは)に触(ふ)り淀める淀に月の影見ゆ(巻九・一七一四)作者不詳ひさかたの天の香具山このゆふべ霞たなびく春立つらしも(巻十・一八一二)柿本人麿歌集春雨に衣(ころも)は甚(いた)く通(とほ)らめや七日し零(ふ)らば七(なな)夜(よ)来じとや(巻十・一九一七)作者不詳朝にゆく雁の鳴く音は吾が如くもの念...抜粋斎藤茂吉『万葉秀歌』下巻岩波新書2004.7

  • 抜粋 斎藤茂吉 『万葉秀歌』上巻 岩波新書 2001.4

    熟(にぎ)田津(たづ)に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は榜(こ)ぎ出でな(巻一・八)額田王渡津(わたつ)海(み)の豊旗雲に入日さし今夜の月夜清明(あきら)けくこそ(巻一・一五)天智天皇紫(むらさき)草のにほへる妹(いも)を憎くあらば人嬬(ひとづま)ゆゑにあれ恋ひめやも(巻一・二一)天武天皇ささなみの志賀の大曲(おほわだ)よどむとも昔の人に亦も逢はめやも(巻一・三一)柿本人麿ひむがしの野(ぬ)にかぎろひの立つ見えてかえり見すれば月かたぶきぬ(巻一・四八)柿本人麿葦べ行く鴨の羽がひに霜降りて寒き夕べは大和し思ほゆ(巻一・六四)志貴皇子み吉野の山のあらしの寒(さむ)けくにはたや今夜(こよひ)も我がひとり寝ぬ(巻一・七四)作者不詳うらさぶる情(こころ)さまねしひさかたの天(あめ)の時雨(しぐれ)の流らふ見れば(巻一...抜粋斎藤茂吉『万葉秀歌』上巻岩波新書2001.4

  • 抜粋 品田悦一『万葉集の発明』国民国家と文化装置としての古典 新曜社 2002.6.15.

    子規が雄略の歌に〈発見〉したものは、現に発見される前に、同時代の言説空間の中であらかじめ想像されていたのだった。子規はその想像の例証、具体的対応物を『万葉集』に見出したのだが、『万葉集』をそうした対応物の潜在的宝庫と見ること自体、当時の「見識のある者」のあいだではすでに「輿論」にまでなっていた。輿論とは定義上、個人的見解ではありえない。『万葉集』の近代を切り開いたのは、子規の「発見」でもなければ他の誰かの「発見」でもなく、「国詩」つまり国民の詩歌という、知識人たちの共同の想像だったとしなくてはならない。事態は本質的に〈発明〉と呼ばれるべきものだったにもかかわらず、当事者はそれを発見と思い込んだ。もう一つの柱、歌風の健全性について言おう。真淵の万葉言説がその原型を提供したことはまず間違いないだろう。近代に〈素朴・...抜粋品田悦一『万葉集の発明』国民国家と文化装置としての古典新曜社2002.6.15.

  • 抜粋 二宮敦人『世にも美しき数学者たちの日常』 幻冬舎 2019.4.10

    「そこにグロタンディックという数学者が出てきて、スキームという新しい代数幾何の概念を作った。グロタンディックによると、素数全体というのも一つの幾何なんですよ」(黒川信重)「一般的には、『数学の問題は与えられる』という先入観が強いですよね?でも一番面白いのは、〈問題を作ること〉なんです。問題を『起こす』と言い換えてもいいかな。(黒川信重)「数学で一番重要なことは、〈問題と一緒に生活する〉ことなんです」(加藤文元)「中学生くらいの時に、じいさんが買ってくれた本(『おもしろい数学教室』なんです」(加藤文元)「蔵本予想」とは、物理学者の蔵本由紀先生が提唱したもので、三十年以上誰も解けずにいた難問だという。「だから数を数えるという行為の前に、我々はカテゴリー分けを行っているんですね」(津田一郎)「うん、人間の認知構造こそ...抜粋二宮敦人『世にも美しき数学者たちの日常』幻冬舎2019.4.10

  • 緊急寄稿 「令和」から浮かび上がる大伴旅人のメッセ-ジ(写し)

    *面白く読めましたら幸いです。*拡大してご覧ください。緊急寄稿「令和」から浮かび上がる大伴旅人のメッセ-ジ(写し)

  • 「そもそも」電子書籍版発行

    ・4歳から70代までの伝記・ヴィジョンの生涯にわたるテ-マ化・狂気へと狂気からの症例これから哲学を始められる方に、何らかの参考になると思います。Amazonにお出かけください。「そもそも」電子書籍版発行

  • そもそも

    そもそも平成三十一年三月十四日起稿・編集高野義博 そもそもなどと大げさなことではないが、少々由来などについてまとめておくのも一興かもしれない。一生い立ち❶千葉市栄町昭和二〇年七月千葉市市街地は米軍のB29による焼夷弾などによる空襲で焼き野原と化した。銀行勤めをしていた父の栄町にあった家も燃え尽きた。房総本線が不通になり、異母兄が四歳の私を背負い、父は桐箪笥を、母が弟を背負い、父の実家へ徒歩で疎開した。❷桐作父の実家は千葉県香取市桐谷の木内家で、一家五人で居候することになった。一〇代も続く旧家で、箱膳で食事をする部屋は薄暗いのが新鮮であった。五百坪ぐらいの屋敷で、隠居屋と馬小屋が物珍しかった。❸香取飛行場私が小学校に上がる前、香取飛行場の南面の松林の中に、父が実家から材木をもらって二階屋を建てた。遊び場は飛行場の...そもそも

  • 「IT化遅れ 気づけば米中に敗北」朝日新聞 2019年3月10日 出井伸之氏記事

    下記の記事をどのように読まれますか?「IT化遅れ気づけば米中に敗北」朝日新聞2019年3月10日出井伸之氏記事

  • 抜粋 ドン・タプスコット+アレックス・タプスコット『ブロックチェーン・レボリューション』 高橋璃子訳 ダイヤモンド社 2016

    目次Part1革命が始まる第1章信頼のプロトコル第2章未来への果敢な挑戦Part2ブロックチェーンは世界をどう変えるのか第3章金融を再起動する第4章企業を再設計する第5章ビジネスモデルをハックする第6章モノの世界が動き出す第7章豊かさのバラドックス第8章民主主義はまだ死んでいない第9章僕らの音楽を取り戻せpart3ブロックチェーンの光と闇第10章革命に立ちはだかる高い壁第11章未来を創造するリーダーシップインターネットに足りなかったのは「信頼のプロトコル」ブロックチェーンの主な特徴は分散されていること。パブリックであること。高度なセキュリティが備わっていること。「電球でも心臓モニターでも、そのモノがきちんと機能しなかったり対価を払わなかったりした場合、他のモノたちから自動的に拒絶されるようになるんです。」本書で...抜粋ドン・タプスコット+アレックス・タプスコット『ブロックチェーン・レボリューション』高橋璃子訳ダイヤモンド社2016

  • 抜粋 野口悠紀雄『入門 ビットコインとブロックチェーン』 PHPビジネス新書 2018

    ビットコインの残高は、2017年10月末で約1665万ビットコインですか、合計2100万ビットコインを上限とすることが最初から決まっています。2140年頃に2100万ビットコインとなり、そこに達すれば新規発行は終了し、それ以上は増えません。いま世界で大きな変化が生じており、日本が乗り遅れています。日本でこうしたサービスが発展しない理由としては、様々なことが考えられますが、おおきな原因は規制です。規制が新しい事業を妨げる場合が見られます。技術的に可能であっても、規制のために実現できないというケースが少なくないのです。ところが、ビットコインにおいては、グループの考えの違いを強権的に解決するのではなく、民主主義的に決定するシステムになっています。このため、なかなか決まらないのです。このことは、ビットコインの仕組みに欠...抜粋野口悠紀雄『入門ビットコインとブロックチェーン』PHPビジネス新書2018

  • 抜粋 神里達博『ブロックチェーンという世界革命』 河出書房新社 2019

    たとえば、戦国時代には、世界で最も多くの銃が日本にあった。しかし、徳川家康が政権を取ると、幕府の政策により、銃は日本からほとんど消え失せた。銃というテクノロジーを徳川政権は拒絶したという点で、社会決定論の実例として、海外でも有名だ。グーグルトレンドによれば、「仮想通貨」の検索回数は二〇一七年の春頃から徐々に増えだしたが、それまではほとんど注目されていない。この技術(ブロックチェーン)が、いったいどのような時代的、文化的、あるいは思想的背景から生まれたのか、それを理解することが、ブロックチェーンという技術を正しく理解するためにには必須だと言えよう。まったく新しいアイデアに基づく仮想通貨、「ビットコイン」に関する論文がネット上に投稿されたのは、後述するように二〇〇八年のことだ。このとき、ビットコインは産声を上げた。...抜粋神里達博『ブロックチェーンという世界革命』河出書房新社2019

  • 抜粋 上田岳弘『ニムロツド』 第百六十回芥川賞受賞作 文藝春秋 2019.3

    僕がいつも感心してしまうのはね、合理的に考えて全く駄目なのに、「いや、いけるかもしれない」というチャレンジ精神によって、「駄目な飛行機」が生み出されていることなんだ。実際、原子力潜水艦はうまくいったわけで、いまも主要な戦力だよね。「世界は、どんどんシステマティックになっていくようね。システムを回すための決まりごと(コード)があって、それに適合した生き方をする、というかせざるを得ない。どんな人でも、そのコードを犯さない限りは、多様性(ダイバーシティ)は大事だからと優しく認めてもらえる。それで、コードを犯せば、足きりにあって締め出される。」(田久保紀子)「例えばシンガポールではね、月収や学歴が基準を満たしていないと、就労ビザが下りない。能力が足りない人をそもそも締め出している。国家ぐるみで。たかだか人口六百万程度の...抜粋上田岳弘『ニムロツド』第百六十回芥川賞受賞作文藝春秋2019.3

  • 抜粋 興津要編『古典落語』講談社学術文庫

    興津要編『古典落語』講談社学術文庫落語の歴史落語家の遠い先祖としては、室町時代末期の戦国時代において、武将の側近にあって、そのつれづれをなぐさめるために、はなし相手をしたお伽衆(お咄衆)の存在があった。金座役人高野酔桜軒また、先年亡くなった二代目桂枝雀には*平成三十一年二月十四日抜粋終了。*2代目桂枝雀(かつらしじゃく、本名:前田達(まえだとおる)、1939年(昭和14年)8月13日-1999年(平成11年)4月19日)は、兵庫県神戸市生まれの落語家。3代目桂米朝に弟子入りして基本を磨き、その後2代目桂枝雀を襲名して頭角を現す。古典落語を踏襲しながらも、超人的努力と空前絶後の天才的センスにより、客を大爆笑させる独特のスタイルを開拓する。出囃子は『昼まま』。実の弟はマジシャンの松旭斎たけし。長男は桂りょうば[1]...抜粋興津要編『古典落語』講談社学術文庫

  • DVD イミテ-ション・ゲ-ム エニグマと天才数学者の秘密

    普通の人にはできない。普通じゃないから、だからより良い世界になったのだから。時として誰も予想してない人物が、誰も想像してなかった偉業を成し遂げるのよ。Amazonイミテ-ション・ゲ-ムDVDイミテ-ション・ゲ-ムエニグマと天才数学者の秘密

  • 抜粋 ジム・ロジャーズ『お金の流れで読む日本と世界の未来』世界的投資家は予見する 大野和基訳 PHP新書 2019

    重要なのは、「歴史は韻を踏む」ということである。これは作家マーク・トウェインの言葉だ。本当に成功したければ、人とは異なる考え方をしなければならない。人と同じように考えている限り、大きな成功を収めることは恐らくないだろう。現在、世界の負債は西洋に、資産は東洋にある。日本・中国は外貨準備高で世界一位・二位こうした状況を鑑みるに、五年後のアジアで最も幸福な国になるのは、朝鮮半島の統一国家だろう。外国人を排除し、門戸を閉じた国が衰退の一途をたどるということを、歴史は何度でも教えてくれる。借金(約1100兆円)をこれだけ増やしても平気なのは、返済するのは自分の世代ではないと考えている(安倍政権)証拠だ。紙幣を刷りまくっても駄目なのだ。アベノミクスが成功することはない。安倍政権の政策は日本も日本の子供たちの将来も滅茶苦茶に...抜粋ジム・ロジャーズ『お金の流れで読む日本と世界の未来』世界的投資家は予見する大野和基訳PHP新書2019

  • 抜粋 サイモン・シン『暗号解読』上下 青木薫訳 新潮文庫 平成二十七年

    情報内容が敵に漏れるのを防ぐという点で、ステガノグラフィーよりもクリプトグラフィーの方が強力である。クリプトグラフィー、すなわち暗号自体にも転置式暗号と換字式暗号という二つの異なる方式がある。メッセージを暗号化する前に、わざと綴りを間違うという方法がある。シェルビウスの発明した機械は「エニグマ(謎)」と呼ばれ、史上最も恐るべき暗号システムになってゆく。しかしクルト・ゲーデルは、論理的証明の埒外にある問題、いわゆる決定不可能な問題が、少数とは言え存在することを示したのである。機械式暗号の真の強さと能力を示したのは、イギリスの陸軍および空軍が使用したタイペックス(またはタイプ・エックスとも呼ばれる)暗号機と、アメリカ軍が使用したシガバ(またはM-143-C)暗号機である。この二つはどちらもエニグマ機よりも複雑だった...抜粋サイモン・シン『暗号解読』上下青木薫訳新潮文庫平成二十七年

  • 抜粋 安保 通『自分ですぐできる免役革命』 大和書房 2007

    ところが、検査でガンが見つかると、すぐに手術、放射線、抗ガン剤という三点セットの濃厚治療をやります。顆粒球もリンパ球もマクロファージから進化してできたものですが、顆粒球はマクロファージの異物を飲み込む力(貪食能)をさらに強くしたものであり、リンパ球はマクロファージが持っていた接着分子を使って、異物を凝固させて処理するというように、その機能が分かれてきたのです。異物との闘いが終わったリンパ球はふたたび休眠状態に入りますが、この時に一部のリンパ球が抗原(異物)を記憶します。それによって、次に同じ抗原が侵入してきたときに、素早く細胞分裂を起こして、病気が悪化する前に処理することが出来るようになります。これがいわゆる免疫と言われるものです。だからこそ、抗ガン剤や放射線治療など、リンパ球を減らす治療はやってはいけないと、...抜粋安保通『自分ですぐできる免役革命』大和書房2007

  • 抜粋 福岡伸一『動的平衡』生命はなぜそこに宿るのか 木楽舎 2012

    プロローグ――生命現象とは何か(米国では)九〇年代になって、科学研究のあり方や友人の流れなどが確実に変化しています。学位を取った若い頭脳は、これまでならポスドグ(博士研究員)という修行時代を経て、大学に職を求めましたが、最近のポスドグの多くはベンチャー企業に流れています。それは、端的に言えば、バイオつまり生命現象が、本来的にテクノロジーの対象となり難いものだからである。工学的な操作、産業上の規格、効率よい再現性。そのようなものになじまないものとして生命があるからだ。、第1章脳にかけられた「バイアス」――人はなぜ「錯誤」するかシェーンハイマーは食べ物に含まれる分子が瞬く間に身体の構成成分となり、また次の瞬間にはそれは身体の外へ抜け出していくことを見出し、そのような分子の流れこそが生きていることだと明らかにしていた...抜粋福岡伸一『動的平衡』生命はなぜそこに宿るのか木楽舎2012

  • 抜粋 東扶美子『小説 昭和元禄落語心中』 原作雲田はる子脚本羽原大介 講談社文庫 2018.10

    与太郎は兄貴分に、落語がいかに面白いかを伝えたいと願った。いつものように客を笑わせようと焦るのではなく、ただ伝えたい一心だった。すると声に想いがすっと乗る。噺が奔流のように走りだした。外地で犯した占領の罪は、何万倍にも返ってくる怖さを。「さっきの『芝浜』を聴いても思った。人ってのは全て分かり合える訳がない。それでも人は共に暮らす。取るに足らねぇ詮無い事をただ分け合う事が好きな生きものなんだ。だから人は一人にならないんじゃないか」ふっと何かが降りてきたように、突然、マクラもなしに噺し出したのは『芝浜』「未練だね……まだ生きてらァ」噺に実を添わせるのが落語ならば、噺に真逆の嘘を当てて真実を裏から透かすのも落語の妙だ。季節は巡る。花は咲いては散り、なりを潜めて再び開く時を待つ。古典落語演目死神たちきり野ざらし出来心た...抜粋東扶美子『小説昭和元禄落語心中』原作雲田はる子脚本羽原大介講談社文庫2018.10

  • 抜粋 森山徹『ダンゴムシに心はあるのか』新しい心の科学 PHPサイエンス・ワールド新書 2011

    「心寂しい(うらさびしい)」「心悲しい(うらがなしい)」という使い方が現在でも見られます。この「うら」は、何とはわからず、自ずから、といった意味です。これはまさに、私たちの心の概念である「内なるわたくし」が「もう一人の私」であることと合致します。このとき、私の意識は、「この寂しさはどこから湧いてきたのだろう」と思うしかありません。それは、隠れた活動部位、「内なるわたくし」から湧いて出るのです。観察者は、観察対象を未知の状況に遭遇させ、予想外の行動を観察することで、その心の存在を確かめることが出来ます。観察者によっては、心は石やジェラルミンの板にも備わっていて、見出すことが出来るのです。ただし、観察対象の心を見出すには、ある前提が必要です。観察者が、さまざまな状況に応じた観察対象の特定行動を見出せるよう、対象とと...抜粋森山徹『ダンゴムシに心はあるのか』新しい心の科学PHPサイエンス・ワールド新書2011

  • 抜粋 宮本光晴『変貌する日本資本主義』――市場原理を超えて ちくま新書 2000

    このように状況に適応することを課題とする、そのためにモデルを求めてそれに適応することを課題とするというのが日本型システムであれば、このようなシステムのあり方こそが「改革」を必要とするのではないか。なぜなら、現状適応能力だけに頼るなら、現状の変化のたびごとに右顧左眄を繰り返す以外にないからであり、これがまさしく九〇年代の「失われた一〇年」であった。*理念の確立こそ求められる。おそらく正鵠を射ているのはケインズの言葉である。すなわち「血気」の衰退であり、それをケインズは、将来の期待に関わる心理の状態すなわち「確信」の問題として提示した。バブルの崩壊後、改革運動とは慣行の破壊のことであった。要するに、この間行ってきたことは、ますます増大する不確実性の下で、確かであったはずの基盤を次々と削ぎ落とすことであった。この結果...抜粋宮本光晴『変貌する日本資本主義』――市場原理を超えてちくま新書2000

  • 抜粋 オリヴァー・サックス『意識の川をゆく』脳神経科医が探る「心」の起源 太田直子訳 早川書房 2018

    ダーウィンと花の意味……ランの豊かさに気が狂いそうだった。……あるカタセダム属の華麗な花は、私が見てきた中で最も素晴らしいランだ。(ダーウィン・手紙)カタセツム属(Catasetum)はラン科植物の1属。ラン科では珍しく花が単性で、雄花と雌花は全く形が異なる。(ウィキペディア)植物は光に向かって成長するとき、ただ上向きに伸びるのではなく、光に向かってねじれ、らせんを描く。回旋運動は、植物の普遍的性質であり、植物に見られるほかのねじれ運動すべてに先行していた、とダーウィンは考えるようになった。その機能に関する限り、幼根の先端ほどすばらしい構造は植物にはない。……幼根の先端は下等動物の脳のように働き……感覚器官から印象を受け取り、いくつかの運動を導いている……と言っても過言ではない。(ダーウィン)ランは庭園や花束で...抜粋オリヴァー・サックス『意識の川をゆく』脳神経科医が探る「心」の起源太田直子訳早川書房2018

  • 抜粋 A・J・エイヤー『言語・真理・論理』吉田夏彦訳 岩波現代叢書 1961

    1第一章形而上学の除去これ等の少数の例だけで、大部分の形而上学的発言がおこなわれるようになるしかたについての十分な指示を与えている。それ等は、字義上の意味を有しない文章を書き、しかもその無意味さに気がつかないでいることが如何にやさしいかを示す。詩人の作る文章は、大多数、字義上の意味を持っている。言語を科学的に使用するものと、情緒的に使用するものとのちがいは、前者が情緒をよびおこすことが不可能な文章をつくり、後者が無意味な文章をつくることにあるのではなく、前者が何よりも先ず真な命題を表現することに関心を持ち、後者が芸術作品の制作にかかわっていることにあるのである。第二章哲学の機能そして実際、帰納的に一般化されたものをその前提としてえらぶことが、哲学における体系建設者たちの習慣となることは、決してなかった。正しくも...抜粋A・J・エイヤー『言語・真理・論理』吉田夏彦訳岩波現代叢書1961

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、はじめての哲学さんをフォローしませんか?

ハンドル名
はじめての哲学さん
ブログタイトル
はじめての哲学
フォロー
はじめての哲学

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用