咲くほどに深まる春です
二分咲き三分咲き花粧い春闑(タ)けゆきます・・・花といえば桜これは、俳句などの世界での約束事ですが、一般でも花見といえば、観桜のことで、花曇り・花筏・花冷え・花筵などの表現にみられるように、昔から桜に寄せる私たちの思ひは深いものがあります・・・桜の一生は約十日、その短い命を,ちらほら、一分咲き、二分咲き、三分咲き・満開、そして花吹雪,葉桜と細かくきざみ、一瞬一瞬に愛惜を感じさせてくれます・・その開花具合の変化はまた、深まり行く春の投影でもあるのです・・・人々は、花の総数の六割が咲けば満開と感じ、実際の満開時には一割以上の花がすでに散っているとか…咲いたと言っては喜び・・散ったと言っては悲しむ・・私たちの桜の花に対するこだわりは、外国の人には考えられない事かもしれない。根は桜咲くほどに深まる春です
2022/03/30 05:27