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2016/02/26

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  • カフェにて

    初釜から数日後、つくしは大学を訪れ、卒論を提出した。東郷一家は今のところ怪しい動きは見せていない。念のためSPに動向を見張らせてるけどあの家のことだからまだ気は抜けない。だからといってそれに怯えて家に閉じ籠るなんて以ての外。ようやく卒論から解放されたつくしは今日、友人たちとカフェで女子会を楽しんでいる。それを少し離れた席で見守るのは俺たち3人。外をSPに見張らせてることは敢えて言うつもりはない。時折聞...

  • 撃退

    初釜の一連の茶事が終わったのか、茶室の方からぞろぞろと人が歩いてくる。その中には母さんの姿も見え、この状況に一瞬だけ苦笑を漏らした。「おいおい、これは何の騒ぎだ?」人波をかき分けるようにして進み出た少し恰幅のいい男性が目を丸くする。すかさず傍にいた秘書と思しき男が何やら耳打ちをすると、離れていてもわかるほど大袈裟に溜息を吐いた。「新年のめでたい席で、何をしとるんだ。」「せ、先生っ!」「せっかく家元...

  • マイケルの報復

    握り潰された名刺を拾いながら、在りし日の父の姿が目に浮かぶ。信頼していた取引先に裏切られ、失望のうちにこの世を去った父。今日のこの日を誰よりも心待ちにしていたのは父なのかもしれない。僕の祖先は元英国貴族だった。一時は皇族の一員として、華々しい生活を送っていたと聞いた。時代の流れの中でその生活は変わり、曾祖父の代で起業。事業を拡大し、国内でもそこそこ名の知れる企業へと成長した。転機が訪れたのは、僕が...

  • 桜子の思い

    あの夏の出会いは私たち4人の人生を大きく変えた。私と滋さんはアヴァンチュールな出会いを求めていただけでしたのに。出会った方々はかの英徳で伝説となっているF4。まさか日本の然して有名でもない砂浜でお会いするなんて、誰が想像したでしょう。滋さんは道明寺さんに付いてNYへ行ったきり。以前は奔放な恋愛を好んでいたのに、今は道明寺さん一筋。人はこんなにもあっさりと変われるものなのかと、少々驚いたくらいですわ...

  • 未来への一歩

    さっきまで笑顔で話していたマイケルの表情から笑みが消え、ひどく哀しそうな影が浮かぶ。その脳裡に過っているのは、両親を奪われた辛い過去なのか。そう思うと取られた手を引っ込めることもできず、ただその姿をじっと見つめるしかできない。彼があたしに対して何か思い入れがあるはずはないし、これはただの挨拶。西門さんや美作さんも黙って見てるってことは、この行動は予定通りなんだろう。なのに、寄せたはずの唇はいつまで...

  • ご無沙汰しております。

    こんばんは。いつもお越しいただき、ありがとうございます。お気付きの方がいらっしゃるかわかりませんが、昨日2/23で当ブログは開設4周年を迎えました。これもひとえに来て下さる皆様のおかげ。本当にありがとうございます。更新再開告知から数ヶ月、碌な更新もないまま再び更新停止しておりました。このまま閉鎖も考えたのですが、連載中のものだけでも完結したいとは思っています。その後のことは追々考えるとします。とかなん...

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