場の空気
「…あれが東郷社長とその夫人。その後ろが娘の智花だ。」いつの間にか現れた総二郎の声に目もくれず、小さく頷く。俺自身に面識はないが、父さんたちの厳しい表情を見ればそれが誰か聞くまでもない。「どうする?」「別に。こっちから出向く必要ないでしょ。」「まぁな。けど…こっちに来んぞ。」「ん。つくし…絶対離れないで。」「…わかった。」繋いでいた手を離し、そっと腰へと回し自分の方へと軽く引き寄せる。触れたところから...
2019/10/31 18:00
2019年10月 (1件〜100件)
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