【 亜人ちゃんは語りたい 】評 マイノリティへの合理的配慮のあり方、理想的な向き合い方
「亜人ちゃんは語りたい」の世界は、怪物や妖怪が亜人(デミ)と呼ばれ、一般社会に自然に溶け込んでおり、社会的な弱者として亜人に対する「生活保障」が出ていたりするといった設定で、物語は、高校を舞台とした亜人に興味がある教師と、亜人の生徒との交流を中心に描いた学園ものだ。 出てくる亜人は、女性のみで、「ヴァンパイア」、「デュラハン」、「雪女」の生徒と、「サキュバス」の教師がメインキャラで、基本的には男性向け日常系の緩いコメディの体裁だが、根底としてはマイノリティに対する優しい視座があり、教師が生徒の亜人特有の悩みについての相談にのっていき、理解を深め、生徒たちの成長が描かれる青春ドラマである。 まず…
2017/03/30 18:11