道尾秀介「貘の檻」

道尾秀介「貘の檻」

貘の檻(新潮文庫)病気で余命が限られている大槇は息子を連れてかつての故郷に舞い戻る。父の死に関わる女性が都会で死に、辿り着いた故郷では記憶の底に眠っていたはずの風習が意識の表層に出てくる。父親の死の真相、合流した母親が抱えた秘密、過去を知る人物などの謎が