『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』ヤニス・バルファキス
経済学の本にもかかわらず、市場経済に批判的なのがおもしろい。国家、権力者、労働者、機械、格差、環境問題といったテーマが登場するので、人間のwell-beingを扱う大きな意味の経済学とでも言ったらいいだろうか。 農耕によって余剰が生まれ、農民が共有倉庫に預けた穀物の量を記録するために文字を用いた。労働者が畑で働いた時間を穀物の量に換算し、主人が貝殻に刻んで渡した。借用証書としての貝殻の価値を保証するため…
2022/06/25 23:45