『武器としての「資本論」』白井聡

『武器としての「資本論」』白井聡

「資本論」の解説本の中では一番わかりやすいと感じた。資本主義は、ひたすらに生産性を向上させることを追求するものであり、その結果として労働の価値が低下するとの指摘が一番の学んだ点。 共同体の中では、富や労働の貸し借りが頻繁に行われ、人間的な付き合いもする。商品は共同体の間の交換によって発生していた。近代資本主義が始まると、生産的労働が商品交換を介して行われるようになり、労働力が売り買いされるよう…