八ヶ岳山麓の冬と寓話 または 白黒写真作例

八ヶ岳山麓の冬と寓話 または 白黒写真作例

お題「ささやかな幸せ」 モノクロームの世界に降りた冬の女王と、ハツカネズミの巣のような集落の物語 1 荒涼峰から吹き下ろす冷たい風が、一陣。おおよそ見える限りの景色といった景色を、どうどっどと揺らして通り過ぎました。すると、つい先ほどまでは生き生きとほうぼうを活動していたかに見えた木々や草木も・・ええ、虫や動物すらも・・・つまりこの景色の中に見える限りの「いきもの」と呼ばれる種類のモノたちは、まるでしょんぼりとして、へなへなと力を失ってしまうようでした。 色彩というモノは元来「ひかり」という不思議な力に(そしてその力はすべての人に、分け隔たりなく降り注いでいるものです)由来しているらしいのです…