レメディ物語り
Nux-vナックスボミカ〜70代男性私の妄想物語り「鳩おじさんの人生」荒川を跨ぐ大きな橋の下に、鳩おじさんは住んでいた。夕方、散歩の途中におじさんの家の脇を通ると、いつもおじさんはラジカセで音楽を聴きながら、お弁当を食べている。たくさんの鳩が集まってきて、おじさんの頭や肩に留まり逃げない、その姿はまるでボロをまとった仙人のようだ。家と言っても、テントとゴミの山がおじさんの家、彼は世間でいう所の、ホームレス、路上生活者である。そのおじさんが、ある日ゴミとテントと共に消えてしまった。立退にあったのか、病気になったのか、はたまた死んでしまったのか・・散歩を続けながら、私は鳩おじさんの人生を空想するのであった。******俺は貧しい家に生まれた。親父は安い賃金で働く労働者だった。毎晩、酒を飲むのが唯一の楽しみ。自...レメディ物語り
2024/06/12 16:29