すみだ川
東海林太郎美空ひばり藤圭子銀杏返しに黒繻子(くろじゅす)かけて泣いて別れたすみだ川思い出します観音さまの秋の日暮れの鐘の声(台詞)「あゝそうだったわねえ、あなたが二十歳(はたち)、わたしが十七の時よ。いつも清元のお稽古から帰って来ると、あなたは竹谷(たけや)の渡し場で待っていてくれたわねえ。そして二人の姿が水に映るのを眺めながらニッコリ笑って淋しく別れた、本当に儚(はかな)い恋だったわねえ」娘心の仲見世(なかみせ)歩く春を待つ夜の歳(とし)の市更けりゃ泣けます今戸(いまど)の空に幼馴染(おさななじみ)のお月様(台詞)「あれから私が芸者に出たものだからあなたは逢ってくれないし、いつも観音様へお詣りする度に、廻り道してなつかしい隅田のほとりを歩きながら一人で泣いていたの。でも、もう泣きますまい。恋しいと思って...すみだ川
2023/10/31 16:55