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2015/11/20

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  • 一人の時間が運命を創ります

    (第五章運命と努力をうつす鏡⑨)一人の時間というのは、あなただけの、自分の心と対話する時間です。特に寝る前の時間は、明日を作っていくのに最も適した時間です。あなたに潜在している部分が活発に動き出し、今まで気づかなかった可能性やアイディアが、ふと浮かび上がるからです。一日の終わりの時間を有効に使うかそうでないかが、あなたの人生を大きく左右すると言っても過言ではありません。一日の終わりを不満や憂鬱な気分で締めないでください。明日を心配して眠りにつくと、それを心に刻み付けてしまい、現実に引き寄せることにもなります。あなたが求める理想の一日が訪れることをイメージしながら眠りについてください。さらに、そのためにできる“小さな一歩”をやるのだとあなたが誓うなら、いっそう効果的です。自分こそが、人生の脚本家です。あなた...一人の時間が運命を創ります

  • 心の休息が、答えをハッキリさせます

    (第五章運命と努力をうつす鏡⑧)自分がしたいことや求めていることがわからなくなるのは、答えを出そうと考えすぎているからです。あなたは今、外部のことに気を取られ過ぎているのかもしれません。自分の内面が忙しすぎて、心が一杯になっているのかもしれません。そんなときは今の問題から少し距離をとって、リラックスしましょう。そうすると、本当にしたいことがハッキリとしてきます。心にスペースを生み出すには、考えすぎないことが大切です。答えはすでにあなたの中にありますから、あなたの心にスペースを与えると、何をやるべきかがハッキリしてくるのです。何かしていないと落ち着かないかもしれませんが、無理して他のやりがいのあることを探さないでください。『あえて今は、考えないことを選択した』と自覚してください。自覚すると、あなたの納得のい...心の休息が、答えをハッキリさせます

  • 問いかけにより、魂の知恵とつながります

    (第五章運命と努力をうつす鏡⑦)自分自身の内面に“問いかける”ことで、多くの解決の糸口が見つかります。問いかけは、スピリチュアルな次元に通路を開いて、あなたのハイアーセルフからの回答を得る、最も効果的な方法なのです。どうしてよいか迷うとき、また、何かを始めるときに不安になったときは、ほんの少しだけ、その問題を脇においてください。そして、目を閉じて、しばらくの間静かに座って、『どうすることが今の自分に一番ふさわしいか?』と、自分自身の内面に尋ねてください。回答は、内なるささやきやビジョンという形で受け取りますが、すぐのこともあれば、しばらく時間をおいてから届く場合もあります。とにかく、あなたがリラックスして真剣に問いかけるのなら、必ず的確な答えが返ってきますから、どうぞ安心してください。行動を起こす前にも、...問いかけにより、魂の知恵とつながります

  • 自動化したネガティブに気をつけて!

    (第五章運命と努力をうつす鏡⑥)何かを考えるとき、ネガティブから入らないことが大切です。あなたの中にすでにある、ネガティブな信念を放っておかないでください。あなたが煩わしいと考えていたり、不安がっていたりすることは、残念なことにそれを引き寄せてしまいます。繰り返し考えたことならより一層、あなたに強い影響力を与えます。私たちは心配や不安、悲しみや絶望を何度か経験すると、物事のポジティブ面より先にネガティブ面に焦点を当てる傾向があります。以前感じた嫌な気分や混乱をもう二度と味わいたくないと、警戒モードに入るからです。しかし、運命を変える、あるいは喜びの人生を送るには、こういった半ば自動化された思考システムに手を加え、変えていく必要があります。あなたの意識に、祝福、調和、繁栄、豊かさに関する考え方や信念を植え付...自動化したネガティブに気をつけて!

  • 逆境のときこそ、チャンスです!

    (第五章運命と努力をうつす鏡⑤)くじけそうなとき、すぐにそこから逃れないで、もう少しだけ頑張ってみませんか。今あなたは、あなたの勇気を試されているのです。勇気のある人とは、誰かに挑戦を仕掛ける人ではありません。自分に挑戦していく人です。人生には、そこから逃げるわけにはいかないとき、今の自分を超えなくてはその先に進めないときがあります。そんなとき、勇気を必要とします。勇気とは、困難なことと知っていながらも投げ出したり逃げだしたりせずに、それと向かい合う心の強さのことです。逆境を迎えたときに、決して自分や周囲の人たちや社会を、責めたり落ち込んだりしないでください。やり場のない怒りはあなたのエネルギーを低下させ、体にも心にも悪い影響を与えます。逆境や困難な状況をチャンスと受け取ると、それをあなたの人生に活用して...逆境のときこそ、チャンスです!

  • 恐れに力を与えないことです

    (第五章運命と努力をうつす鏡④)自分の中にある恐れに力を与えないことで、人生に成長と飛躍がもたらされます。恐れは、あなたの発展や進歩を停滞させるストッパーのようなもの。恐れを手放しましょう。ただ、恐れは自分でハッキリと自覚しているものばかりではなく、隠れてなかなか発見できないこともあります。例えば、不安、心配、執着、憂鬱、焦り、身体的な重苦しさや緊張感を感じているときには、恐れが力を持っています。また、あなたがやってみる前からできないと決めつけていることや、他人のせいにして責任逃れしていることも、恐れの感情がベースとなっています。恐れと直面したなら、あなたができないと思っていることをピックアップしましょう。そのとき、自分や誰かのことを責めないでください。批判や劣等感はなるだけ切り離すことです。そして、ピッ...恐れに力を与えないことです

  • 望むことに、フォーカスしましょう

    (第五章運命と努力をうつす鏡③)スピリチュアルな世界が私たちのために用意している、繁栄と豊かさを手にするためには、どこにあなたの焦点を合わせ、エネルギーを注ぐかが大切です。もしあなたが、自分は豊かさを十分に持っているというのなら、今は持っていなくてもそれは実現します。反対に、あなたが自分はいつも持っていないと考え、苦痛の種にしていたら、無限(ユニバーサル・マインド)はそれに応えて、そのとおりの状況を与えます。一生懸命頑張ったのに上手くいかないのは、やっていくときに喜びより心配のほうが大きくなって、ついつい不安に焦点を当てたことが原因です。そして、次のことにも気をつける必要があります。私たちは、何か新しいことをスタートさせるときにはワクワクとした新鮮な気分ではじめるのですが、しだいに飽きてきたり、不安な予測...望むことに、フォーカスしましょう

  • 努力+導き=開運

    (第五章運命と努力をうつす鏡②)運命は努力や意志の力で変えていけますが、人知を超えた偉大な力にゆだねると、より大きな幸運に恵まれます。運命にはふたつの局面があります。自分で頑張るときと、スピリチュアルな世界にゆだねるとき。あなたの人生を良くしていくには、まずはあなたの力で、感情や考えを運命の法則に適応させていくことです。あなたの繰り返し考えたこと、日頃の代表的な気分や感情、言動や行動が全て現実化することは知っていますよね。この世界は、作用と反作用、原因と結果の法則(カルマ)によって成り立っています。ですので、自分や未来を信じる気持ちを見失わないでください。頑張っている自分を好きになってください。一方、私たちは導きも得ています。どんなときでも、私たちはスピリチュアルな世界からの援助や贈り物を与えられています...努力+導き=開運

  • 転生は壮大なプログラムです

    (第五章運命と努力をうつす鏡①)あなたは、前世からの知恵を今に実現していくために誕生しました。私たちが生まれてくる目的は、魂の知恵を実現し、さらに魂を成長させ、自分が“神”とイメージする存在と等しくなることです。魂は計画を立てて生まれ変わっています。今回の人生で何を創造し、どんな課題を学び、誰と出逢い、どんな愛を分かち合うか・・・・・。あなたの魂は、嫌いなものは自覚せずに生まれてきましたが、好きなものは、はっきりと自覚しています。本当のあなたが求めていることは、あなたが、つい関心を示してしまうことの中に隠されています。そしてそれらは、誰かの迷惑になるものではなく、人々との間にも調和をもたらすものなのです。あなたが、自分の成長への努力を怠らなければ、前世が記されたアカシックレコード(宇宙の図書館、貯蔵庫)に...転生は壮大なプログラムです

  • なぜ鬱(うつ)になるのか(後編・下)

    (一流校に入って劣等感の塊になる人もいる)客観的には、他の人が見て、「すごいですね。素晴らしいですね」と言ってくれることであるにもかかわらず、本人にとっては、強い恐怖心や不安から鬱になる状況は数多くあります。それは理不尽なことであり、傍目には、「なぜ、この人は、このようなことになるのか」ということが、なかなか分からないものですが、それは不安によるものなのです。たとえば、受験生は、「入試に受からなかったら、どうしよう」と思い、不安で夜も眠れないでしょう。ところが、受かったら受かったで、それなりに大変です。中学であれ、高校であれ、大学であれ、一流校、よい学校であればあるほど、そこへ入ると、周りは優秀な人ばかりになります。そのため、昨日までは秀才だった自分が、あっというまに、“普通の人”になったり、ビリになって...なぜ鬱(うつ)になるのか(後編・下)

  • なぜ鬱(うつ)になるのか(後編・上)

    (成功と不安は裏表である)ほめられるべきこと、成功し、周りの人たちから拍手喝采をされ、「素晴らしいですね」と言われることと、「不安で、心配で、どうしても自分を信じられない。自分は苦しくてしようがない。夜も眠れない」という状況とは、実に裏表なのです。それは、剣の切れる側と切れない側、刃の側と峰の側のようなものです。そういうリスクを負わなければ、成功もしないし、人からほめられることも、ほんとうはないのです。みなさんは、たとえば、「千人規模の会場で、日曜日に、一時間、何か講演をしてください」と言われたら、ほんとうに、毛の抜ける思いがするでしょう。講演を聴く側であれば、機嫌よく聴いていられますが、自分が講演するとなれば、大変なプレッシャーがかかります。「あなた、よかったね」などと周りの人たちに言われたら、余計にプ...なぜ鬱(うつ)になるのか(後編・上)

  • なぜ鬱(うつ)になるのか(前編・下)

    (経験していない未知なることへの恐怖)「転勤が鬱のきっかけになる」と述べましたが、「昇進鬱」というものもあります。平社員で仕事をしているうちは、「私は、なかなか出世しない」と思い、それなりに、ある程度の不平不満はあるのです。ところが、昇進し、たとえば、「四月から課長になり、部下を八人持つ」などということになると、「これは大変だ。どうやって部下を管理したらよいのだろう。どのような考え方が必要なのか、どのような能力が必要なのか、分からない。どうやって部下に仕事をさせたらよいのだろう」と思って、とたんに鬱になることがあります。それまでは、自分が仕事をすればよかったので、「人を働かせて成果をあげる」ということは経験がないわけです。それで鬱になります。学校では、人を使って成果をあげる方法は教えてくれません。学校で教...なぜ鬱(うつ)になるのか(前編・下)

  • なぜ鬱(うつ)になるのか(前編・上)

    (転勤や結婚などの環境の変化がきっかけになる)鬱になるのは、自分の置かれている環境が変化するときが多いようです。環境の変化が鬱のきっかけになるのです。たとえば、子供時代から大阪で育ち、そのまま大阪で会社勤めをしていた人が、突如、生まれて初めて東京へ転勤になるとします。これは、傍目には栄転であり、周りの人たちも、そう言ってくれたとします。ところが、本人は、「私は東京に住んだことはない。東京には修学旅行で一回行ったことがあるぐらいで、そのときは、人が多くて、まごついた覚えがある。東京は嫌だな」と思っていたりします。それでも、周りの人たちが、「おめでとう」と言って送別会をしてくれるので、表向きは、「うれしい。これで、私も偉くなれるかもしれない」などと言わなければなりません。そう言いつつも、だんだん憂鬱になってく...なぜ鬱(うつ)になるのか(前編・上)

  • 現代社会に蔓延する「鬱」(後編)

    (惨めな自己像は客観的に見て正しいのか)鬱状態になって自分を責めさいなんでいる人は、傍目には、ある意味で、気の毒なようにも見えるし、「この人は、とても純粋な人なのだな」という感じにも見えます。小説などの文学に描かれる状況は、だいたい、そのようなものです。小説は、そういう状態が出てこないと、全然、読み応えがないのです。「心理的な苦しさや辛さ、やるせなさなどで、胃がキリキリと痛む」というように苦しむ主人公や登場人物に対して共感する部分があり、「よかった、よかった」という読後感を持つ場合もあります。ただ、当事者は、客観的に言って、それほど楽な状況ではありません。自分自身をマイナスに見て責めさいなんでいる、その状態は、客観的に見て正しいのでしょうか。他の人の目で見て、日本人全体や人類の目で見て、あるいは仏神の目か...現代社会に蔓延する「鬱」(後編)

  • 現代社会に蔓延する「鬱(うつ)」(前編)

    (鬱状態になるとマイナスのことばかりを考える)今回、「鬱」というテーマを取り上げたのは、現代社会は競争の激しいストレス社会であり、その副産物として、「鬱」の症状が社会に蔓延していると思えるからです。特に、ここ二十年あまりの経済的不況も相まって、「自信を喪失し、落ち込み、気が塞ぎ、憂鬱である」という状態が長く続いているようです。そういう鬱の状態が社会に蔓延すると、自殺者が増えてきたりするのです。自殺者は日本国内に年間二万人以上います。その予備軍は、もっともっと多く、おそらく自殺者の十倍も百倍もいるでしょう。また、自殺まで行かないにしても、この鬱の症状が、いろいろなかたちで、人間の精神と肉体の両方の健康に、さまざまな影響を与えていて、社会自体のゆがみ、ひずみ、苦しみになっているように感じます。鬱の状態とは、最...現代社会に蔓延する「鬱(うつ)」(前編)

  • 希望を達成するために(後編)

    (勇気と智慧が問われる)希望について、「正当性が必要である」「自分にふさわしい結果が現れてくることを受け入れるべきである」「人間心を超えた大きな見地からの修正、調整もあることを受け入れるべきである」ということを述べました。そして、「どうしても道が開けないときには、祈りという手段を使いなさい」ということを述べました。祈りは、必ず、あなたを救うでしょう。さらに、最後の道として、「希望を実現するためには、勇気も必要だし、智慧も必要だ」ということを付け加えておきます。希望がなかなか達成できないのであれば、それは、あなたに、「勇気があるか。智慧があるか。智慧を尽くしたか」ということも問うているのです。そのことを忘れないでください。祈りを生活の基本のなかに取り入れ、「勇気と智慧もまた、希望の実現のためには必要なのだ」...希望を達成するために(後編)

  • 希望を達成するために(前編)

    (祈りにおいて、聖なる自己実現を)希望の実現について、基本的な考え方を述べてきました。「希望が実現する」ということは、幸福の基本です。人間として生きていく以上、希望は持ちたいものです。そして、希望は達成したいものです。その希望が、正当なものであり、天も人も受け入れるものであることを願いながら、日々、精進していくことが、とても大事です。そのようにして、あなたが、あなたとして生きていくあいだに、「どうしても道が見えない。迷って苦しい」ということもあるでしょう。「苦しみのなかにおいて、自分は何を求めたらよいのか。悩みのなかにおいて、自分は何を目指せばよいのか」と迷うときも、おそらくはあるでしょう。そういうときがない人は一人もいないのです。行き詰まったとき、迷ったとき、道に迷って苦しんだとき、打ちひしがれたとき、...希望を達成するために(前編)

  • 希望実現の基本的な考え方(後編)

    (人間心を離れた大きな見地からの配慮もある)もう一つには、「いかに優れた人であっても、この世に生きているかぎりは、三次元的なる肉体生活に基づく、ものの見方をしているために、物事を完全に見通すことはできない」ということもあります。有限の人間としての限界において、どうしても見通せない場合はあるのです。その場合は、「今世限りではなく、もっともっと長い目で見て、どのようになっていくか」という観点から考えなければ、その結果を論じてはいけない面もあります。したがって、もう一つ、「人間心を離れた大きな見地からの配慮もある」という点も知らなくてはいけないのです。自分の希望どおりの結果が生じることが、あなたにとっては、自分にふさわしく思えるかもしれません。ただ、もっともっと大きな見地から見たならば、神仕組み、仏のつくった仕...希望実現の基本的な考え方(後編)

  • 希望実現の基本的な考え方(中編)

    (その希望は自分の心境や努力にふさわしいか)これまで、私はブログのなかで、「この世においては、思いは、すぐに実現しないで、実現するまでに時間がかかる。ところが、あの世においては、思いは、即、実現する」と、言ってきました。しかし、より厳密に説明するとしたならば、あの世においても、思いが実現する場合と、実現しない場合とがあるように思われます。それは、こういうことです。もし、額面どおり、字義どおりに、「思ったことが、即、実現する」ということであるとしたら、地獄界という所に住んでいる人たちが、「ここから逃れたい」と思えば、それは、即、実現するはずです。彼らが、「天上界に上がりたい」と思えば、即、実現し、「天使になりたい」と思えば、即、実現するはずです。ところが、現実には、なかなかそうはいかないという事実があります...希望実現の基本的な考え方(中編)

  • 希望実現の基本的な考え方(前編)

    (目指している希望は正当か)希望についての話をします。一般的に、希望の実現は幸福の達成そのものでもあります。希望の実現は、求めている幸福を達成するために、とても大事な考え方であると言ってよいでしょう。そもそも、「いかなる希望を胸に抱くか」ということは、ある意味で、「その人が、いかなる人物であるか」ということを表しているものなのです。また、「何を希望するか。どのような事柄の実現を心から願うか」ということは、その人の人生の運命を方向づけるものでもあるとも言えます。すなわち、「その人の希望を見れば、その人の運命が見える」ということです。しかも、その希望が、表面的な、一時的なものではなく、「自分の人生にとって、どうしても、そうでありたい」という願いとして、繰り返し繰り返し、長期にわたって、深いところから出てくるも...希望実現の基本的な考え方(前編)

  • 信長と秀吉のちがい 芸術と政治のあり方

    ⑮今回は「作家・童門冬二さん」によるシリーズで、豊臣秀吉についてお伝えします。このシリーズは今日で終わりです。――――――――――――――――――――――――織田信長の事業を継続した豊臣秀吉は、天下人になると芸術家を虐待した。虐待したというよりも、「芸術家も政治権力のもとに屈服すべきである」と考え実行した。千利休が殺されたのはそのためだ。利休は、「織田信長様は、茶人という芸術家を尊敬した。つまり芸術の分野は、政治の分野と両立するものであって、上下関係はないとお考えになっていた。いってみれば芸術の分野はサンクチュアリ(他の力のまったく及ばない聖域)とお考えになっていた。それなりにわたしたち茶人にも尊敬してくださった。ところが豊臣秀吉様は違う。秀吉様はすべての分野が政治権力に屈服しなければ気がすまなかった。わ...信長と秀吉のちがい芸術と政治のあり方

  • 信長と秀吉は高度成長経済をもたらした

    ⑭今回は「作家・童門冬二さん」によるシリーズで、豊臣秀吉についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――天下人となった織田信長は、その後、「芸術の産業化」を自分の政策とした。すなわち、当時流行しはじめていた、「茶道」を軸として、経済政策に重きを置いた。つまり自ら茶道に関わりを持つ産品を珍重することによって、それをひとつの、「日本人の価値観の転換」に利用した。彼が茶にまつわるいろいろな芸術品を大事にしたことが、経済政策を大きく変えていった。彼の部下大名たちも、土地を欲しがらなくなった。むしろ茶碗や茶釜や茶会の開催権を欲しがるようになった。そのため、住宅、庭、服装、食事、植樹、花卉栽培(かきさいばい:鑑賞用の植物という意味を持つ「花卉」を栽培すること)、書画骨董など諸芸術の発達など、思い...信長と秀吉は高度成長経済をもたらした

  • 人間の欲を離れた存在を秀吉は玉の中に発見

    ⑬今回は「作家・童門冬二さん」によるシリーズで、豊臣秀吉についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――復縁した玉は、夫に連れられて秀吉のところに挨拶に行った。その時の秀吉の眼の底から発した光を、玉以上に忠興が気にした。秀吉の眼の光は、明らかに好き者のそれであった。玉造の屋敷に帰ると、忠興は玉にいった。「今後、外出は許さない」侍女を十七人も付け、何不自由のない生活を送らせてくれたが、忠興は玉が外に出ることだけは絶対に許さなかった。かれは嫉妬深い。味土野(みどの:玉の隠れ家・京丹後市弥栄町味土野)から下りてきた玉が、かなり性格が変わったことは忠興も感じていた。が、基本的な愛はいまだに変わらない。同時に、嫉妬深さも昔以上につのっている。(好き者の秀吉様に、玉を取られてはたまらない)という...人間の欲を離れた存在を秀吉は玉の中に発見

  • 秀吉はおびただしい金銀で天下を収めた

    ⑫今回は「小説『梟(ふくろう)の城』作家・司馬遼太郎さん」から、豊臣秀吉についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――秀吉の世は容易に崩れまいとも、急に思いはじめたのである。重蔵(秀吉暗殺を狙う葛籠(つづら)重蔵)が考えたのは、秀吉が持っている金であった。(あのぼう大な金銀があるかぎり、秀吉という男は、うわさのとおり、顔に作り鬚(ひげ)を貼り、おはぐろを付け、真っ赤な袴(はかま)を穿(は)いて太平楽を唄うていようと、まず当分は人がついてくる・・・)重蔵は、もともと秀吉麾下(きか:部下)の部将達の忠節や結束などを過大にみてはいない。乱波の世を見る目は、親子相承(あいう)けて、どれほどの法度も帯びておらず、人の情誼(じょうぎ:人情や誠意)や武士の忠義を計量して物事を考える愚はいささかも...秀吉はおびただしい金銀で天下を収めた

  • 秀吉は土木建設工事で戦った

    ⑪今回は「作家・童門冬二さん」によるシリーズで、豊臣秀吉についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――それでは、秀吉は「創造建設期」を担当して、いったいどんな事業をしたのだろうか。秀吉の戦争は、よく、「刀や槍や鉄砲で戦うのではなく、土木建設工事で戦った」といわれる。秀吉の戦歴は、墨俣城(すのまたじょう)の築城に始まり、やがて鳥取城、高松城、小田原城の城攻め、さらに朝鮮侵略のための名護屋城、大坂城、桃山城などという″城づくり″と密接にからみあっている。また、秀吉が主導してつくり出した文化は″桃山文化″といわれ、現代にもその遺産が数多く残されている。そして桃山文化を構成しているものは、建造物や、書画の類が多い。これは、秀吉が、信長から引き継いだ、「新しい価値を生み出す」という発想の継続...秀吉は土木建設工事で戦った

  • 秀吉は城攻めも経済感覚にもとづいていた

    ⑩今回は「作家・童門冬二さん」によるシリーズで、豊臣秀吉についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――豊臣秀吉は天下を取った後に有名な〝刀狩り″を行う。武士以外の者が武器を持つことを許さないという方針で、それまで農民、僧、商人などいろいろな職業を持つ人が刀や槍を持っていたのを、全部取り上げたことである。秀吉は、「これからの日本は平和になるのだから、日本人同士戦うことはない。そこで持っている武器を差し出せ。鉄を溶かして大きな仏様をつくり、御利益のあるようにしよう」と宣言した。この武器を溶かしてつくった仏様が京都方広寺の大仏だ。しかし、半分は嘘だ。秀吉が恐れたのは、いつまでも農民や商人やお坊さんに武器を持たせておくと、いつ自分にそむくかわからないからだ。いまのうちにその芽を摘みとってし...秀吉は城攻めも経済感覚にもとづいていた

  • 秀吉に降(くだ)った前田利家、人間の痛みを忘れまいとした

    ⑨今回は「作家・童門冬二さん」によるシリーズで、豊臣秀吉についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――湯漬けを食べ終わると、彼は立ち上がった。そして、「ああ、うまかった。まつ殿の腕はいよいよ冴えている。ところで、前田殿」と何気なく振り向いた。「はじめての土地なので、北ノ庄城にどう行っていいか分からぬ。案内を頼む」「・・・」利家は、秀吉を見返した。その利家の顔を、秀吉も鋭く見返した。目の底が光っていた。それは、「今度は、中立を許さないぞ。はっきり、味方であるという証を示してくれ」という色をたたえていた。利家は、意思表示をしないままに、いつまでも秀吉を見返していた。秀吉は、やがてふいと視線をそらし、まつにいった。「まつ殿、ねねから、くれぐれもよろしくとのことだったぞ」「分かりました」こ...秀吉に降(くだ)った前田利家、人間の痛みを忘れまいとした

  • 秀吉は時間の常識を打ち破って勝利

    ⑧今回は「作家・童門冬二さん」によるシリーズで、豊臣秀吉についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――信長による桶狭間の奇襲などは、敵の意表に出て、その弱点に味方の兵力を敢然集中する戦法だ。秀吉は信長に学ぶところが大きい。が、このところの中国の諸城、三木城の干殺し(ほしごろし)、鳥取城の飢え殺し、高松城の水攻めで見せた大規模な土木工事的攻城戦は、かつて日本の将のだれもが考え出せなかった独創の片鱗をあらわにした。そして山崎の合戦に至る中国地方からの大転戦は、一気に多くの諸将の意識を一変させてしまった。合戦の勝敗を決する最も重大な要素は、ほかでもない、「時間である」ということを、光秀との戦いで秀吉は万人の胸に鮮やかに印象づけて見せたのだ。それまで、だれ一人として時間の常識にしばられ、二...秀吉は時間の常識を打ち破って勝利

  • 秀吉が使った宣伝術の中に「やさしさと思いやり」がある

    ⑦今回は「作家・童門冬二さん」によるシリーズで、豊臣秀吉についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――このころの秀吉は、竹中半兵衛を軍師にしていたが、半兵衛は、「合戦でいたずらに人の生命を奪うのはよくありません。それよりも兵糧攻めや水攻めにして、敵のカが弱まるのを待ち、大将ひとりに切腹させて他の部下は全部助けるべきです」といった。秀吉は賛成した。したがってその後、秀吉の城を攻める方法はすべて櫓(やぐら)をつくったり、あるいは堤(つつみ)をつくったりして、城に食糧が入らないようにする兵糧攻めや水攻めに変わった。このために大土木建設工事がおこなわれた。これに従事する労務者に対して秀吉は全部賃金を払った。これが秀吉の名をさらに高めた。これもまた秀吉の巧妙な宣伝術である。つまり、「秀吉様は...秀吉が使った宣伝術の中に「やさしさと思いやり」がある

  • 秀吉は人間と人間の真心の交流を大切にした

    ⑥今回は「作家・童門冬二さん」によるシリーズで、豊臣秀吉についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――「われこそは」という個人単位の武技を競い合って生きている。それを小六(ころく:蜂須賀正勝)は、「仕事は集団でするものだ」とはっきり言いきったのである。秀吉は感動した。そして、(これからの事業は、集団で行なう方が能率は上がる)と感じた。「一応、主人と相談します」と言って秀吉は城に戻り、このことを信長に報告した。信長は怒った。「バカなことを言うな。野盗をそっくり雇(やと)うなどできることではない。小六が嫌なら、他の人間を探せ」と、にべもなかった。しかし秀吉は懇々と信長に説いた。「殿の事業を完成させるには、これからはやはり個人が武技を競うのではなく、集団で仕事をする必要があります。墨俣城...秀吉は人間と人間の真心の交流を大切にした

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