私のオペラノート82

私のオペラノート82

《バーリ歌劇場引っ越し公演『イル・トロヴァトーレ』を観る》と言ってももはや賞味期限が切れているハモンセラーノ状態のノートとなってしまいますが、ようやく書き残す気になりました。このオペラはヴェルディの作品の中で『椿姫』よりも好きかも知れない、という作品でした。過去形なのには少しいじけた感情があるからなのですが、それはともかく過去にカウフマン主演でのミュンヘン・オペラフェスティバルでの公演と、日本の二期会の公演、しかもバッティストーニの指揮でそのマエストロに逢わせていただいた思い出多い公演も観ています。その二つの公演と比較しても男性歌手陣は最高の出来だったと思うのですが、なぜかノートに書き残すのに取り掛かれないでいました。それはやはり、少しオペラ熱が冷めてきたというか、これまで背伸びして何とかついていったオペラの達...私のオペラノート82