世界を満たしていく

世界を満たしていく

いくつか発表する作品のひとつをわたしだけに捧げる、と、予め教えられたことがありました。10年以上前です。 お礼と嬉しさを伝えてから、返事を書きました。「どうぞ、その作品も他と同じようになさってください」と。「ひとりに向けた想い」が世界へ広がるように、「世界に向けた想い」も、極まれば反転します。 彼が作品によって全ての観客を、この世界を、この宇宙を覆っても、わたしはそこに含まれています。 どちら側か...