ちばてつやの少女漫画
『ユキの太陽』が宮崎駿の処女作だということとはあまり関係ないし、漫画を特別好きという訳でもないのだが、ちばてつやの少女漫画にだけはなぜか執着があるらしく、つい最近も気がついてみると『島っ子』『みそっかす』『アリンコの歌』『リナ』『ユキの太陽』『テレビ天使』などを読み耽っていた。最近、筒井康隆と蓮實重彥の『笑犬楼 VS. 偽伯爵』を読んでいたら、蓮實重彥の『時をかける少女』論が書き下ろしであったのだが、そこでは角川文庫新装版の『時をかける少女』のカヴァーイラストにある少女の「洒落た色彩の」ショルダー・バッグが貶されていて、「その時代——戦後の昭和ともいうべき過去の一時期——の日本の女子中学生たち…
2022/12/31 22:02