まるで船に乗っているようだ。 目を開けると天井がぐるぐるとまわっている。 それが気持ち悪くて、また眠ってしまおうと思い瞼を閉じる。 「悟くんのチンチン、ちょっと被ってるんだね・・・」 あー・・・、この声、だれだっけ。 悟ははっきりしない頭で、記憶の
大学に入学して間もない頃、悟は田崎というバイト先で可愛がってもらっている先輩に夕飯に誘われた。夕飯と言っても場所は大衆居酒屋のチェーン店。 居酒屋の濃くて脂っこいアテで腹を満たしながら、高校を卒業してから飲み始めた酒を、田崎に進められるまま飲んでいた。
普通のセックスもきらいじゃない。けれど、もう戻れないなと思っている。築七十年になる平屋の一軒屋は、雨が降ると湿っぽい。貴方がアトリエとして購入した平屋は、中心街から車で1時間はかかる場所に建っており、周りは山ばかりで、ご近所さんなんて見かけたこともない。
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