第13話 田沼意次の辣腕…♪
吉原での“俄”が大成功したあと重三郎は朋誠堂喜三ニ(蔦重のもとでは別のペンネームを名乗るようだけど)とともに新作の案を練っていますし、初っ端の頃はただの役立たずの遊び人かと思われた義兄さんもなかなかに面白いことを言ったりして、あら“ぼんくら”じゃなかったのねって…。そんな折、またしても鱗形屋主人がお咎めを受けて商売が出来なくなる…、金策に困った鱗形屋は“座頭金”に手を出したのが事の起こりだとか…。“座頭金”とは視覚障害者に特別に許されていた金貸し業者から借りた金子のことで、利子は高いし取り立ては厳しく返済できなければ大変なことに……、その座頭のヒエラルキーの頂点に君臨するのが検校で、花魁瀬川を身請けした鳥山検校などもその一人。幕府財政をなんとか立て直さなければと苦慮する田沼意次が目を付けているのがこの“座...第13話田沼意次の辣腕…♪
2025/03/31 10:07