ソ・ジソブ-Jisubmania

『花粉はつらいよ』アンソロジー

  ★★★ 岩井圭也さん編集、世界初の花粉症アンソロジー。木爾チレンさん、カツセマサヒコさん、寺地はるなさんなど、総勢45名による花粉症のリアルが綴られる。私…

2025/05/30 21:00

『ミス・パーフェクトの憂鬱』横関 大

  ★★★★ 『ミス・パーフェクトが行く!』『闘え！ ミス・パーフェクト』に続くミスパシリーズ第三弾。今回も総理の隠し子・真波莉子がその頭脳と行動力、柔軟性を…

2025/05/30 10:00

『嘘と隣人』芦沢 央

  ★★★★ 「かくれんぼ」「アイランドキッチン」「祭り」「最善」「噓と隣人」定年退職した元刑事・平良正太郎が身の回りで起きた事件の真相を究明する5話収録の連…

2025/05/27 20:00

『ふたり腐れ』櫛木 理宇

  ★★★ 私の中で櫛木理宇さんはイヤミスを超えたオゾミス作家の位置付け。本作もその悍ましさは健在。さしたる理由もなく本能の赴くままに次々と殺人を繰り返す大柄…

2025/05/25 22:00

『温泉小説』朝比奈 あすか

  ★★★★ 「女友達の作り方」「また会う日まで」「おやつはいつだって」「わたくしたちの境目は」「五十年と一日」「島と奇跡」温泉に纏わる6話収録の短編集。タイ…

2025/05/24 16:00

『Jミステリー2025 SPRING』アンソロジー

  ★★★ 「私を見ないで/誉田哲也」「微笑みに死す/三上延」「名もない男/長岡弘樹」「死を招く蝶/紺野天龍」「薬師川家のあやとり/青柳碧人」「廃墟で○○して…

2025/05/23 02:00

『普通の底』月村 了衛

  ★★★★ 自分が考える普通が他の誰かの普通と必ずしも同じではないという事に気付いてから、私は「普通」という言葉を極力使わないようにしている。だがこの物語の…

2025/05/21 23:00

『君が眠りにつくまえに』水沢 秋生

  ★★★★ 2018年に刊行された『あの日、あの時、あの場所から』がとても良かった水沢秋生さんの最新作。コンビニですれ違っただけの3人の男女の濃密な3日間が…

2025/05/20 01:00

『カット・イン/カット・アウト』松井 玲奈

  ★★★★ 元アイドル、現在は俳優で作家として活躍する松井玲奈さんの最新作。「私は誰のために」「僕は何のために」「みんなのために」「あなたのために」「オーバ…

2025/05/18 10:00

『それいけ!平安部』宮島 未奈

  ★★★★ 成瀬で一世を風靡した宮島未奈さんの最新作。期待通りの爽快感あふれるアオハル小説。平安時代に全く興味関心がない私だが、読み進める内に平安部に入部し…

2025/05/16 22:00

『あの日、タワマンで君と』森 晶麿

  ★★★ ウーバーイーツならぬウーマイーツで配達スタッフとして働く26歳の山下創一が主人公。ある日、六本木のタワマン最上階へ料理を届けた事がきっかけで、彼の…

2025/05/15 13:00

『父の回数』王谷 晶

  ★★★★ 「おねえちゃんの儀」「あのコを知ってる?」「◀◀（リワインド）」「父の回数」「かたす・ほかす・ふてる」5話収録の短編集。私達の身近にいそうな人達…

2025/05/13 23:00

『泣きたい午後のご褒美』アンソロジー

  ★★ 「サロンエプロン/青山美智子」「痛い人生設計を作る、ルノアールで/朱野帰子」「究極のホットケーキと紅茶占い/斎藤千輪」「不純喫茶まぁぶる/竹岡葉月」…

2025/05/12 15:00

『団地メシ! 』藤野 千夜

  ★★ 「おばあちゃんと出かける日」「初夏のような日」「ふたりだけの遠足の日」「桜を楽しむ日・前編」「桜を楽しむ日・後編」「みんなでタイ料理を食べに行く日」…

2025/05/11 01:00

『あかずめの匣』滝川 さり

  ★★★★ 「窒息の家」「呪いの死者」「密室のあなたへ」「赤頭家の人々」四章で構成された連作短編集。人口千人程度が暮らす冠村には“窒息の家”と呼ばれる廃墟が…

2025/05/10 11:00

『YABUNONAKA ヤブノナカ』金原 ひとみ

  ★★★★★ 年々凄みを増している金原ひとみさん。集大成と言っていい圧巻の527頁。エッジの効いた言葉の応酬と行間から溢れ出す絶望と怒り。出版界を舞台に、そ…

2025/05/08 13:00

『交番相談員 百目鬼巴』長岡 弘樹

  ★★★★ 「裏庭のある交番」「瞬刻の魔」「曲がった残効」「冬の刻印」「嚙みついた沼」「土中の座標」6話収録の連作短編集。百目鬼巴(どうめき・ともえ)名前の…

2025/05/03 22:00

『熟柿』佐藤 正午

  ★★★★ 「後悔、先に立たず」の言葉が身に染みる一冊だった。激しい雨が降る夜、車を運転していた身重のかおりは携帯電話に気を取られ轢き逃げ事故を起こしてしま…

2025/05/01 23:00