ワシントンの桜
年齢とともに少しづつ空いている時間が増えてきている。アマゾンで映画を見る機会も増えた。小津安二郎の晩秋、麦秋、東京物語と見たが、今の歳になって恥ずかしいことだが、人生の機微について教えられている。先日「TAKAMINEアメリカに桜を咲かせた男」を見た。ワシントンの桜は明治時代東京市長尾崎行雄がアメリカに贈ったという認識しかなかった。実際はアメリカ人の紀行作家E.R.シッドモアが「ポトマック河畔に日本の桜を植えてほしい」という提案が当局に出され、第27代大統領タフトの夫人ヘレン・タフトがその提案を受け入れたことから始まった。日露戦争後日本に対する警戒感から日本人を排斥する動きが起こっていた。この動きに憂慮し、日米の懸け橋になろうと奮闘していた高峰譲吉は、この提案受け入れの話を聞き、中米総領事の水野幸吉ととも...ワシントンの桜
2025/04/16 10:03