瑕疵借り
(内容)訳あり物件に住み込む藤崎は不動産業者やオーナーたちの最後の頼みの綱。原発関連死、賃借人失踪、謎の自殺、家族の不審死…どうすれば瑕疵を洗い流せるのか。男は類い稀なる嗅覚で賃借人の人生をあぶり出し、瑕疵の原因を突き止める。誰にでも明日起こりうるドラマに思わず涙する“賃貸ミステリ”短編集。初読みの作家。瑕疵物件に引っ越したところ奇妙な出来事が相次いで起こり…って感じのホラー小説だと完全に思い込んでいいた。ところが、全く違っていて、瑕疵物件に住むことを生業にする男とそれに関わる人達の話だった。ミステリーだが、怖さは感じなくむしろ温かく優しい気持ちになれる作品。コレはシリーズ化出来るような気もするし、映像化も出来そう。連続ドラマで見てみたい。あえて注文をつけるとしたら主人公の藤崎のキャラがもっと謎めいてる方がいい...瑕疵借り
2019/05/30 06:36