クラマーの練習曲にベートーヴェンがひと言註釈をつけたものがある。甥のカールに教えるためだったという。
クラマーの練習曲にベートーヴェンがひと言註釈をつけたものがある。甥のカールに教えるためだったという。この楽譜については出典が確実ではないとの理由でさほど注目されていない。聞くところによればこの楽譜から得られるものはないという演奏家もいるという。詰まらぬことだと僕は思う。その演奏家に問い質したい。君はそこに書かれている意見自体をどう思うのかと。研究者はこれをベートーヴェンの弟子(うろ覚えだがフェルディナント・リースではなかったかな)の手になるもので、ベートーヴェンがそう言った確証は無いという。しかし僕達は裁判をしているのではない。その音楽的見解だけを問題にしているのである。ベートーヴェンの意見である確証の有無ではなく、そういう音楽的見解への態度が問われるのだ。このベートーヴェン=リースの楽譜の読み方を僕は大変素晴...クラマーの練習曲にベートーヴェンがひと言註釈をつけたものがある。甥のカールに教えるためだったという。
2020/08/31 23:37