「無駄に見える時間が、人生を動かしていた」
人生に無駄なことなど一つもない~病気も不幸もすべて意味がありました~「無駄なことは一つもなかった」これは、曾野綾子さんの著書『老いの冒険』の一節です。私は20代の頃から、「無駄の効用」という言葉をよく口にしていました。ここでの“無駄”とは、おこがましい言い方かもしれませんが、主に「学問」のことを指しています。当時の受験勉強といえば、「大学受験に必要のない科目は勉強しない」という風潮が主流でした。でも、私はどこかで信じていたのです。「勉強に無駄などないのだ」と。その背景には、周囲からどんどん置いていかれるような、惨めさや焦り、そして恐怖がありました。まだインターネットが普及しておらず、書籍も自由に手に入らない時代。コンビニなんてもちろんない。大学もない地方の町では、専門書の入手はほぼ不可能。どうしても必要な...「無駄に見える時間が、人生を動かしていた」
2025/05/21 10:41