明日から見たのか、高輪あたりの群衆
今日は、赤穂浪士が本懐を遂げた日だ。いまでは、一瞬の話題にしかならないが、かつてはこのテーマで日本中が沸いたものだ。それも舞台で、映画で、テレビで・・・・概略の筋は分かっているが、それでもみんなをわくわくさせてくれた。おれたちをわくわくさせてくれたのは、様々のメディアがあるからだ。これから何が起こるか、結果として、内藏助らはうまく成し遂げられるのか。そんな全ても分かっている。明日から今日を見るように。でも当時、元禄の頃は、士メデイアなんかない、少なくとも庶民には。それが現在のドラマでは、義が帰ってくるのを沿道で幾重にもなって見守っている。どこから、そういう情報が伝わっていたのか。考えてみると、不思議だ。吉良邸に乗り込んだのは深夜だ。本懐を遂げたのも朝になってだった。近所にはほかの大名屋敷があり、騒動には気づいて...明日から見たのか、高輪あたりの群衆
2020/12/15 08:58