関東でもちらほらと雪が舞い始める今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。渋谷は高いビルがたくさん建っておりますので、そのせいで日影が多く路地を歩いていると寒さが身に沁みます。渋谷にいらした際は是非地下通路を通って当苑までお立ち寄りください。しろいやきもの展は引き続き開催しておりますので、皆様のご来苑をお待ちしております。 さて、本日は現在展示中の作品より3点ご紹…
当苑での展示会や企画展そして常設作品の中から、特にお奨めしたい作品を取り上げご紹介してまいります
しぶや黒田陶苑では、ほぼ週替わりで展示会や企画展をおこなっています。 北大路魯山人、石黒宗麿、岡部嶺男を始めとした物故巨匠陶芸家の逸品を扱いながら美意識や見識を養うとともに、皆様との対話から次世代に残るような名品を一点でも現代の作家さんたちに作っていただくことが使命だと思っております。 どうぞ、「陶心」をお楽しみください。
家から数分の距離でさえも歩くのが嫌になるような日差しですが、昨日は突然の土砂降り。目まぐるしい天気の変化に体が疲れてしまいそうです。こんな時にはまずしっかりと栄養のある食事を。みずみずしく鮮やかな色合いが嬉しい夏野菜を盛り付けるのには、涼やかな染付の器は如何でしょうか。 この季節の定番となってきました「染付 岩永浩展」。昨日から始まりました個展には大鉢から皿、向付、酒…
オリンピック競技で我が家のテレビの視聴時間が急激に上がっている。日中の競技で見ることが出来ない時は、夜にニュースやハイライトをチャンネルを変えても見るものだから、同じシーンを何度も目にすることになるのだが、いちいち一喜一憂している。加えて、夜行われる競技も見るとなると、かなりの時間が費やされる。それでも、一人一人の応援する気持ちは波動となって届くのではないかと言い訳しつつ、ちょっぴり期待して…
明日より、1年ぶり岩永先生の個展が始まります。 昨年はコロナ禍での展示会ということもあり、在廊されませんでした。今回は何とか会期後半に間に合うように…と計画的にワクチン接種を予定してくださいました。がしかし…抗体の出来上がる日にちを考慮にいれると…残念ながら今年も断念ということに。 本当に残念がってくださった先生に、個展に向けてお話を伺いました。
梅雨が明けた空は雨に洗われたような濃く美しい青空。その青い空には、絵に描いたような白く大きなもこもこの入道雲。そして、オリンピック開会式当日お昼頃には、その青空の中をブルーインパルスの飛行機が美しい三角形を組んで飛行しました。陽射しの強さで、空の下に広がる景色にもその空の色が写って青っぽく見えてくるような気がしてきます。さて、今週の金曜日からは白い染付の生…
北大路魯山人は書画・篆刻・陶芸・漆芸・料理から建築など、あらゆる分野において、…
猛暑が続いております。そして、オリンピックが始まりました。なにやら、東京で開催されている実感はないですが、これから数日間、仕事から帰って、食事をしながらの愉しみができました。さて、今週は 「陶工房 斿」 の展示会を開催しております。二年ぶりです。初日から、和、洋の料理人の方々から一般の方と多くのお客様にお求め戴いております。
小学校1年生が給食の時間に友達のマスクを外した顔を初めて見て、お互いまじまじと見つめあったという笑い話のような本当の話を聞いたことがありますが、仕事上でお会いする方の中にもだんだんとマスクの下のお顔を拝見したことがない方が増えてきました。その一方で長年いらして下さっているお客様のお顔をマスク姿で見間違えるような失礼なことも…。数年前には考えてもみなかった悩みです。 大きく日常が変…
連日の暑さは、洗濯物がよく乾くのには打ってつけ。毎日が洗濯日和とばかりに、カーテンに始まりマット、ラグやら大物まで洗濯機がフル稼働。と、大物を抱えては洗濯機に運んでいたら、部屋に置いてあった観葉植物の鉢にひっかかり、見事に倒れた。かなりの量の土が床にこぼれて、どうせならと土の入れ替えをしようと赤玉土やらヨイショと持ち込みビニールシートを広げた。鉢の中の土がモコモコ動くので見るとミミズ。以前外…
毎日毎日うだるような暑さが続きます。皆様いかがお過ごしでしょうか。これが梅雨明けってやつですよね、そうでした。わかっている、わかっていますが…暑いのが特別苦手な私にはつらい季節がやってきております。なるべく皮膚で温度を感じないよう念じてみたり、無駄な抵抗をこっそりとしている今日この頃。 さて、明日からは陶工房 斿の個展が始まります。隔…
長い梅雨が、やっとやっと明けました。それと同時にどこからともなく蝉の声が聞こえだし、早くもトンボも飛び始めました。子供たちは、夏休み突入!といった感じでしょうか。久々の海開きもあって、湘南方面の電車はコロナ禍ということを忘れるような激込みです。 さて、前回、前々回と、染付やガラスの涼しげな作品の展示会を開催致しました。それに続いて、今週の金曜日からは…
自然美をこよなく愛した魯山人先生は、明治19年に養母に連れられ近所の大田神社の沢で咲き誇る紫の燕子花を見たことが、「美を意識する初めての体験」だったという。当時の洛北の豊かな自然に強い憧憬と畏敬の念を抱き、つぶさに観察し、その特異鋭敏な感性によって燕子花、楓、芒といったモチーフを作品に落とし込み、木の葉形の鉢や葉文を描いた作品を多く作られました。
梅雨明けとともに暑い夏到来。こうなるとキンキンに冷えたビールが一段と美味しく感じられます。 今週は、硝子の津田清和展を開催しております。この季節には、使いたくなる涼の器、硝子。津田さんの硝子は、ほのかに彩りがあり、素敵な情景が浮かんでくるようだ。
連日の雨模様から一…
我が家のプランター、今ミニトマトの花盛り、そして実盛り(こんな言い方はないだろうが)。近所の方が、苗を6株買って植えたからと勧められて、去年2株しか買わなかったのを倍の4株に増やした。支柱を立て、「さるかに合戦」の蟹よろしく、せっせと水やりをしていると日増しに大きく育って、黄色い花を付け、そのうち小さな緑色の実を付け、ある日気付くと…
あっという間に半年が過ぎ、七夕も過ぎました。本当に時が経つのが驚くほど速く、眩暈がしそうなほどですが、なかなかしぶとく、厳しい雨空は終わりを見せません。本日も雷予報は継続中……。今週末には梅雨明けするとの予報もありますが、太陽の陽射しを今か今かと待ちながら、当苑お庭を眺めています。ついこの間のように感じる年初めには、メダカが泳ぐ一番大きな鉢に、紅葉し…
今回は、今までなかなかご紹介できるチャンスがなかった作品のうちの一つ、加藤國也先生の3種類の織部湯呑をご紹介いたします。
備前や信楽焼きなどの焼き締め陶は焼き終わり、窯から出してみるまで、窯変や自然釉…
久々にお日様を感じられる嬉しい週末になりました。高温多湿でむしむしですが…。今週は、長岡絢美展を開催しております。この時季には、涼し気な染付もいいですね。フワフワと優しい気持ちにさせられる絢美さんの器たちです。
各地での豪雨災害のニュースが続き、東京も連日雨、雨、雨…。この天気に中々気持ちの晴れない日が続きましたが、今日は久しぶりの青空に心も元気になるのが分かりました。 さて金曜日から染付の長岡絢美先生の個展が始まっています。「染付」と聞くと涼やかなイメージをまず思い浮かべる方が大半だと思いますが、長岡先生の染付は温かく、そして優しい染付。手捻りでの成型…
今だ!とばかりに、傘を開かずに出られる隙を狙って買い物に出ようとすると、また降ってくる。そんな繰り返しを何度かして、出かけるのをあきらめた。くすぶった気持ちでいると、聞こえてきた。この時季になると始まる保育園の子供たちの盆踊りの練習の曲。毎年聞いているので、歌詞を覚えてしまった。窓を開けると円陣が見え、先生は祭りのハッピを着て踊っている。「手拍子叩いて~」と調子のいいメロディー、子供たちの可…
梅雨らしい、湿った空気と雨が続きますが、どこか自分達が子供の頃より年々湿度が強くなっているように感じるのは私だけでしょうか。通勤電車に飛び乗った後、出勤直後の職場はもちろん、帰宅後のお風呂上りまで……空調が効いていたって引かない汗と湿り気に、気持ちが滅入ってしまいます。そんな時、たまに祖母が着ていた昔ながらの浴衣を引っ張り出してきて着てみることがあります。…
魯山人先生が本格的に「織部」に挑まれたのは昭和10年以降のことである。この年、五連房の瀬戸式登窯を加藤唐九郎が指揮し築窯した。星ヶ岡茶寮で「鉢の会」を催すにあたり、織部の扇面鉢や兜鉢を好んで焼かれた。 戦後になると織部釉のみの総織部が増えていく。織部釉のみでも魅力ある作品とするため、造形や釉掛けを工夫することで様々な景色を見せるようにされた。<…
魯卿あんのある京橋は、朝から時々、路面を濡らす雨が舞い降ります。
雨の週末になりました。今日は、少し落ち着いていますが、ここのところの梅雨は、熱帯地方の雨季のような感じさえいたします… 今週は、木工の川合優展を開催。木々の香り、店内は癒しの空間になっております。家具などの調度、そして、茶器や食器まで、多彩に手掛ける川合さん。木に対する深い愛情がにじみ出している優しく香る器がならびました。
「梅雨」とは名ばかりの集中豪雨のニュースが続きました。被災された地域の方々にはお見舞い申し上げます。年々こうした話題が増えるにつれ、今後地球全体がどうなってしまうのだろうと、心配も増す一方です。 東京も連日激しい雨でしたが、今日はようやく曇り空に。木々の濡れた肌や、濃く染めた緑を見ると、自分よりもずっと前から生きてきたこの木々は今の環境をどう思っているのだろうという気持ちになりま…
向こうから歩いてくる人の持っているカバンが気になった。バッグと呼ぶより、カバンの方がふさわしく見える大きさ。何だろう?形は小型のトランクのようだが、素材が分かりにくい。遠目にも革や布でないことは確か、金属やプラスチックでもなさそうだ。すれ違いざまに、やっと見ることが出来た。なんと、木!きれいにカーブして艶消しに磨かれた2枚の木の板が真ん中で合わさったアタッシュケースのようで…
明日より、当苑では初個展となります【木工 川合優展】が始まります。 もともとは大学で建築を専攻されていたという川合先生。木工作家になられたきっかけは、 『設計を学ぶことに行き詰ったときに、京都の町家改修に関わったら、現場で何も作れない自分に愕然として。そこからリハビリで始めたのが木工でした。今となっては、建築も木工も、絵画も音楽も、どんな芸術も、もしかしたら政治…
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関東でもちらほらと雪が舞い始める今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。渋谷は高いビルがたくさん建っておりますので、そのせいで日影が多く路地を歩いていると寒さが身に沁みます。渋谷にいらした際は是非地下通路を通って当苑までお立ち寄りください。しろいやきもの展は引き続き開催しておりますので、皆様のご来苑をお待ちしております。 さて、本日は現在展示中の作品より3点ご紹…
No.1 李朝白磁壷 「最強寒波」が列島を襲い、大雪で交通が麻痺するニュースが続いておりました。東京渋谷は雪こそ降りませんでしたが、ここ連日は切り裂くような冷たい風。僅かな日の温かさを感じるだけでも嬉しくなります。 子供の頃には、雪の朝は特別な感情を抱いたように覚えています。見慣れていた風景が白一色の世界に変わる。音も静かに聞こえ、時間も止まるような不思議な感覚です。 古くから「白」は国を超えて憧れの色として好まれてきました。やきものでは特に中国の唐白磁や北宋の定窯、李朝の白磁など東洋の白磁は単なる「白」ではなく、その複雑な肌に人々は魅了されてきました。一口に白と言ってもその景色は千差..
ぴりっと寒い空気の中、椿や梅の花が一際、愛らしく感じられる今日この頃でございます。今週は、しろいやきものⅡを開催しております。憧れに似たもの、古も現代も変わらずに美しさの象徴の一つが白いということ。時代、産地、手法も様々、さまざまな白いやきものを展示しております。
お正月に赤い実と黄色い実の千両を飾っていた。赤い実をつける千両は庭にあるので、黄色い実の方を実生で発芽させようと思い立った。ちょうど土の入った鉢があいていたので、実を埋めようとしたところ、シャベルが木に当たるような感触。土が凍って板状になっていた。永久凍土とはならないだろうが、しばらくお預けのようだ。
昨日は観測地点ほぼすべてで氷点下を記録したそうで、過去最強クラスの大寒波は日本列島で猛威を振るっています。先週までの陽気に、すっかりと春を思い描いて開き始めていた身体も、またきゅっと小さく縮まってしまったような感覚です。今か今かと芽吹きを待っていた植木鉢も、土を触ってみるとカチカチに凍っており・・・、さぞかし種や小さな虫たちも、自由に動ける温かさを待ち…
先週の金曜日に大寒を迎え、週を跨げば記録的な大寒波が日本列島を覆いました。ここ東京でも雨混じりの雪が降った地域があるそうです。地域によっては異例の大雪で大変なところもありますが、やはりいくつになっても雪が降りそうになると少し気持ちが高揚するから不思議です。さて、今週の金曜日からは、そんな雪を連想させる作品ばかりを集めた…
十年に一度と言われる寒波がやってきます。布団を出るときや、お風呂から上がるとき、温度の差に思わずためらってしまう寒さ。出来るだけ屋外に出ないで過ごしたくなるこの頃です。本日は、金重有邦先生門下の三人、金重周作、金重陽作、齋藤理が開設した陶工房 斿。使いやすさを根底に制作を続けるその作品から、3点ご紹介致します。
朝布団から出られないような寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。大寒波の到来が報道され、雪かき道具や燃料の補充に走った方も多いのでは無いでしょうか。渋谷で開催しておりました大酒器展は展示期間を終え、次のしろいやきもの展に向けて準備を始めています。もしかしたら焼き物に加え、渋谷も白く染まる日が来るかもしれません。
梅が香る季節になりました。寒い日が続いておりますが、枯れ木に花が咲くような梅花は、可愛らしくて、美しくですね。これから春にかけて、梅、桃、桜と華やぐ時季、楽しみです。さて、13日より開催しておりました「大酒器展2023」も本日が最終日となりました。ご来苑くださいましたお客様、メールやお電話にてお問合せくださいましたお客様、誠にありがとうございました。この度も、…
昨日20日は一年で一番寒さが厳しい頃という「大寒」。来週は10年に一度とも言われる寒波が日本海側を中心に列島を襲うと言われていますが、近年大雪の災害も増えていますので事故などが少しでも起こらないことを願うばかりです。 冬の時期は美味しい食事と共に、美味しいお酒を戴く機会も増えます。コロナ禍でご自宅でお酒を召し上がる機会が増えたという声もしばしば伺いますが、皆さんの酒器の好みはまさに十人十色。お好きなお酒の飲み口に合わせて形状から選ぶ方もいれば、新作の作品を中心に集めている方、お酒は召し上がらずコレクションアイテムとして揃えるという方もいらっしゃいます。年々酒器コレクターのお客様が増え、作..
本日より大寒が始まりました。一年の中で一番寒さ厳しくなる時期。立春で始まる二十四節気では、一年の一番最後の時期となります。日本酒の醸造所では、厳しい寒さで雑菌も繁殖しにくい「寒の水」を使っての「寒仕込み」が最盛期を迎えたとのニュースを見ました。しびれるほど冷たい「寒の水」で仕込むと発酵がゆっくり進み、味に深みがでるのだそう。この時期に仕込まれたお酒が出来上がるころには、雪解けが始まり、木々…
金曜日になると届くお花の中に蠟梅の花が一緒に届くようになりました。少し透けたような黄色いお花がうつむき加減に咲き、大変奥ゆかしい可愛らしさです。厳しい寒さの中、一番に花を咲かせ、今年も春は確実にやって来るのだという兆しを感じ褪せてくれます。 さて、先週の金曜日から始まりました【大酒器展】ですが、今週も引続き開催致…
本日より京橋・魯卿あんでは【茶碗特集展】を開催しております。
毎年恒例となっております大酒器展。今年も、魅力的な作品が集まりました。
影が跳ねている。いくら兎年だからといって、影まで飛び跳ねるとはと視線を向けた先にスキップしている女の子。髪に付けたリボンも首に巻いた綿毛のようなフワフワのマフラーも一緒に跳ねる。子供の頃は、よくスキップしていたなあと懐かしかった。
風の冷たさに躊躇してしましますが、お庭に出れば水仙の花が風に揺れていたり、椿の花がひっそりと花を開かせていたりと、思わず頬が緩むような姿が見られます。また、木蓮の蕾が膨らみ始めたり、小さな樹々の芽が少しずつ固い木の枝を押し上げているような気配を感じます。地域によっては既に梅の花が咲き始めているところもあるのだとか……今週の金曜日からは、また皆様にご好評いただいておりま…
平素よりお引き立てを賜りまして、誠にありがとうございます。
1月もいつの間にやら1週間が経ちました。東京は正月らしい晴天が続いた今週でしたが明日には松の内も明け、ようやく日常のリズムが戻ってきたという方も多いのではないでしょうか。渋谷は自然こそ少ないのですが、クリスマスから年明けまで僅かな期間ではありますが街の雰囲気がはっきり…
「いちふじにたかさんなすび」。子供の頃、母から聞いた言葉が、意味はよく分からなかったけれど、耳にテンポよく響いて何度も口に出して言った。もう少し大きくなって、「一富士二鷹三茄子」と読みと漢字が結びついて、初夢で見ると縁起の良い夢だと知った。残念ながら、今だかつて初夢でこの三大縁起物が登場したことはないし、初夢とおぼしき夢も見たことがない(笑)。
関東でもちらほらと雪が舞い始める今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。渋谷は高いビルがたくさん建っておりますので、そのせいで日影が多く路地を歩いていると寒さが身に沁みます。渋谷にいらした際は是非地下通路を通って当苑までお立ち寄りください。しろいやきもの展は引き続き開催しておりますので、皆様のご来苑をお待ちしております。 さて、本日は現在展示中の作品より3点ご紹…
No.1 李朝白磁壷 「最強寒波」が列島を襲い、大雪で交通が麻痺するニュースが続いておりました。東京渋谷は雪こそ降りませんでしたが、ここ連日は切り裂くような冷たい風。僅かな日の温かさを感じるだけでも嬉しくなります。 子供の頃には、雪の朝は特別な感情を抱いたように覚えています。見慣れていた風景が白一色の世界に変わる。音も静かに聞こえ、時間も止まるような不思議な感覚です。 古くから「白」は国を超えて憧れの色として好まれてきました。やきものでは特に中国の唐白磁や北宋の定窯、李朝の白磁など東洋の白磁は単なる「白」ではなく、その複雑な肌に人々は魅了されてきました。一口に白と言ってもその景色は千差..
ぴりっと寒い空気の中、椿や梅の花が一際、愛らしく感じられる今日この頃でございます。今週は、しろいやきものⅡを開催しております。憧れに似たもの、古も現代も変わらずに美しさの象徴の一つが白いということ。時代、産地、手法も様々、さまざまな白いやきものを展示しております。
お正月に赤い実と黄色い実の千両を飾っていた。赤い実をつける千両は庭にあるので、黄色い実の方を実生で発芽させようと思い立った。ちょうど土の入った鉢があいていたので、実を埋めようとしたところ、シャベルが木に当たるような感触。土が凍って板状になっていた。永久凍土とはならないだろうが、しばらくお預けのようだ。
昨日は観測地点ほぼすべてで氷点下を記録したそうで、過去最強クラスの大寒波は日本列島で猛威を振るっています。先週までの陽気に、すっかりと春を思い描いて開き始めていた身体も、またきゅっと小さく縮まってしまったような感覚です。今か今かと芽吹きを待っていた植木鉢も、土を触ってみるとカチカチに凍っており・・・、さぞかし種や小さな虫たちも、自由に動ける温かさを待ち…
先週の金曜日に大寒を迎え、週を跨げば記録的な大寒波が日本列島を覆いました。ここ東京でも雨混じりの雪が降った地域があるそうです。地域によっては異例の大雪で大変なところもありますが、やはりいくつになっても雪が降りそうになると少し気持ちが高揚するから不思議です。さて、今週の金曜日からは、そんな雪を連想させる作品ばかりを集めた…
十年に一度と言われる寒波がやってきます。布団を出るときや、お風呂から上がるとき、温度の差に思わずためらってしまう寒さ。出来るだけ屋外に出ないで過ごしたくなるこの頃です。本日は、金重有邦先生門下の三人、金重周作、金重陽作、齋藤理が開設した陶工房 斿。使いやすさを根底に制作を続けるその作品から、3点ご紹介致します。
朝布団から出られないような寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。大寒波の到来が報道され、雪かき道具や燃料の補充に走った方も多いのでは無いでしょうか。渋谷で開催しておりました大酒器展は展示期間を終え、次のしろいやきもの展に向けて準備を始めています。もしかしたら焼き物に加え、渋谷も白く染まる日が来るかもしれません。
梅が香る季節になりました。寒い日が続いておりますが、枯れ木に花が咲くような梅花は、可愛らしくて、美しくですね。これから春にかけて、梅、桃、桜と華やぐ時季、楽しみです。さて、13日より開催しておりました「大酒器展2023」も本日が最終日となりました。ご来苑くださいましたお客様、メールやお電話にてお問合せくださいましたお客様、誠にありがとうございました。この度も、…
昨日20日は一年で一番寒さが厳しい頃という「大寒」。来週は10年に一度とも言われる寒波が日本海側を中心に列島を襲うと言われていますが、近年大雪の災害も増えていますので事故などが少しでも起こらないことを願うばかりです。 冬の時期は美味しい食事と共に、美味しいお酒を戴く機会も増えます。コロナ禍でご自宅でお酒を召し上がる機会が増えたという声もしばしば伺いますが、皆さんの酒器の好みはまさに十人十色。お好きなお酒の飲み口に合わせて形状から選ぶ方もいれば、新作の作品を中心に集めている方、お酒は召し上がらずコレクションアイテムとして揃えるという方もいらっしゃいます。年々酒器コレクターのお客様が増え、作..
本日より大寒が始まりました。一年の中で一番寒さ厳しくなる時期。立春で始まる二十四節気では、一年の一番最後の時期となります。日本酒の醸造所では、厳しい寒さで雑菌も繁殖しにくい「寒の水」を使っての「寒仕込み」が最盛期を迎えたとのニュースを見ました。しびれるほど冷たい「寒の水」で仕込むと発酵がゆっくり進み、味に深みがでるのだそう。この時期に仕込まれたお酒が出来上がるころには、雪解けが始まり、木々…
金曜日になると届くお花の中に蠟梅の花が一緒に届くようになりました。少し透けたような黄色いお花がうつむき加減に咲き、大変奥ゆかしい可愛らしさです。厳しい寒さの中、一番に花を咲かせ、今年も春は確実にやって来るのだという兆しを感じ褪せてくれます。 さて、先週の金曜日から始まりました【大酒器展】ですが、今週も引続き開催致…
本日より京橋・魯卿あんでは【茶碗特集展】を開催しております。
毎年恒例となっております大酒器展。今年も、魅力的な作品が集まりました。
影が跳ねている。いくら兎年だからといって、影まで飛び跳ねるとはと視線を向けた先にスキップしている女の子。髪に付けたリボンも首に巻いた綿毛のようなフワフワのマフラーも一緒に跳ねる。子供の頃は、よくスキップしていたなあと懐かしかった。
風の冷たさに躊躇してしましますが、お庭に出れば水仙の花が風に揺れていたり、椿の花がひっそりと花を開かせていたりと、思わず頬が緩むような姿が見られます。また、木蓮の蕾が膨らみ始めたり、小さな樹々の芽が少しずつ固い木の枝を押し上げているような気配を感じます。地域によっては既に梅の花が咲き始めているところもあるのだとか……今週の金曜日からは、また皆様にご好評いただいておりま…
平素よりお引き立てを賜りまして、誠にありがとうございます。
1月もいつの間にやら1週間が経ちました。東京は正月らしい晴天が続いた今週でしたが明日には松の内も明け、ようやく日常のリズムが戻ってきたという方も多いのではないでしょうか。渋谷は自然こそ少ないのですが、クリスマスから年明けまで僅かな期間ではありますが街の雰囲気がはっきり…
「いちふじにたかさんなすび」。子供の頃、母から聞いた言葉が、意味はよく分からなかったけれど、耳にテンポよく響いて何度も口に出して言った。もう少し大きくなって、「一富士二鷹三茄子」と読みと漢字が結びついて、初夢で見ると縁起の良い夢だと知った。残念ながら、今だかつて初夢でこの三大縁起物が登場したことはないし、初夢とおぼしき夢も見たことがない(笑)。