九の近況(12)
久しぶりに近況を書きます。 小説 物語は私にとって最も古い親友です。父親は商売人でした。映画は好きでしたが本を読んでいる姿は一度も見たことがありません。そんな父がある日「児童文学全集」を買ってくれました。幼い私はそれらの本、「巌窟王」「ああ無情」「家なき子」「フランダースの犬」「小公子」「若草物語」「秘密の花園」などを何度も繰り返し読んでは感動に心を震わせていました。いつかそういう物語を作る人になりたいと思っていました。ですから、売れない小説を書いている今がいちばん幸せかもしれません。 1月末締め切りの「千葉文学賞」(千葉日報主催)に応募したのですが、すでに文学賞自体がなくなっていたことを知り衝撃を受けました。長く続いた地元の文学賞だっただけにとても残念です。 2月は「第3回更級日記千年紀文学賞」(千葉県市原市・市原市教育委員会主催)に応募しました。市原は若いときに..
2023/05/20 00:45