以前のブログで購入しようかどうか迷っていると書いた、三谷惠子『比較で読みとくスラヴ語のしくみ[新版]』2025白水社。(大方の予想通り)結局購入してしまった。 今はスラブ諸語の学習とはすっかり縁遠くなっているが、かつて三谷先生の授業に出席していた身としては懐かしさも手伝って読んでみたくなったのだ。 早速読んでみると、なるほど三谷先生の手による本だなと納得した。 「・・・スラヴ語のしくみ」とあるものの...
日本で受験することのできる外国語の検定試験はたくさんある。 自分のブログのネタ探しにいろんな人の外国語ブログを覗くことがあるが、そこに「○○語検定1級合格!」とか書いてあると素直にすごいなあと感じる。 英検にしろ独検にしろ1級となるとやはりかなりの難関だ。生半可な語学力では合格できない。 私はというと多くの外国語を学習しているのにそのような実績が1つもない。 試験というものにいい思い出がないし、決...
お久しブリーフ。 Don’t worry. I’m wearing pants! それはさておき、時が経つのは早いものですね。 ブログの更新は約1年半ぶりですか・・・。語学学習は相変わらず続けているのでその近況報告を。 (フランス語) 以前NHK文化センターの原書講読でネルヴァル『火の娘たち』のSylvieを読んで気に入り、他の作品も読みたいと思い立ちAngeliqueを読み始め、先日無事読了。 ビュコワ神父というフランス革命時の人物について...
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以前のブログで購入しようかどうか迷っていると書いた、三谷惠子『比較で読みとくスラヴ語のしくみ[新版]』2025白水社。(大方の予想通り)結局購入してしまった。 今はスラブ諸語の学習とはすっかり縁遠くなっているが、かつて三谷先生の授業に出席していた身としては懐かしさも手伝って読んでみたくなったのだ。 早速読んでみると、なるほど三谷先生の手による本だなと納得した。 「・・・スラヴ語のしくみ」とあるものの...
物事には終わりがある。 以前のブログ記事「童心に返って」にも書いたが、私は2017年11月頃から2021年1月頃までのブログ休止中、子どもの頃に遊んだ「ドラゴンクエスト」シリーズに再度ハマり夢中になっていた。 DQⅧリメイク(DS版)に始まり、DQⅪ、DQライバルズなど本当にたくさんたくさん遊ばせてもらった。そしてその中にドラクエシリーズ唯一のオンラインRPG「ドラゴンクエストⅩ」(通称ドラテン)もあった。ドラテン...
大定番の早口言葉である。 しかしよくよく観察してみると、舌が回りにくいのは「許可局」の部分だけだ。「東京特許」の部分は語呂がいいから付けられたのだろう。 少し前の話だが、久しぶりに近くの書店で小説の単行本を購入した。 九段理江『東京都同情塔』という第170回芥川賞受賞作だ。別に文学賞に特別な権威を感じているわけではなく、偶然よく閲覧している「好書好日」というサイトで鴻巣友季子氏の書評が目にとまり...
いろいろな面で流行には疎い私だが、たまにワンテンポ遅れて乗っかることもある。 今頃になってハマっているのが『葬送のフリーレン』。 原作のコミック全13巻(当時)をオークションサイトで手に入れ、就寝前に少しずつ楽しんでいる。アニメは第一期がすでに終了しているので、しぶしぶアマプラを契約して視聴中。映像も音楽も原作を損なうどころか、むしろその魅力を倍増させていてすばらしい。 物語はヒロインであるエ...
4年ほど前から月1回のペースで通っていた古典ギリシア語教室。 この3月で中級クラスが終了し上級クラスは時間が合わないため、当面通うことはなくなった。 中級クラスで最後に読んでいたのが『ソクラテスの弁明』中の「無知の知」というエピソードだ。 これはソクラテスの友人カイレポンがデルポイの神殿でとある神託を受けたことに端を発する。カイレポンが「ソクラテスより賢いものはいるか」との伺いを立てたところ巫...
実に半年以上をかけ原書で読んだドストエフスキーの『罪と罰』。 今も世界中の作家に影響を与え続けているであろうこの19世紀ロシア文学の傑作を読んだからには、ぜひ作品の理解を深めたいのが人情というもの。 ロシア語に限ったことではないが、私が外国語で文学作品を読む場合はせいぜい表層的な読みしかできないことは織り込み済みである。語学力のみならず様々な背景知識も不足している。 だから読了後はそれが名作・...
私の外国語学習への熱量には波がある。 さざ波程度の場合は既習外国語に関するエッセイなどを読む。 小波ならば既習外国語の学習をする。主に語彙を増やしたり、文法の確認などを行ったり。 大波が来たら原書で文学作品を読む。現在は割と大波が来ているので、以前のブログでも触れたようにトーマス・マンの初期短編集を読んでいる。 それをも上回る超絶ビッグウェーブが来たなら、新しい外国語を始めるチャンスだ。 今度...
日本語を母語とする者が不得手とする言語音はいろいろあるが、子音の連続もそのうちの一つだろう。日本語は開音節言語、つまりどの音節も必ず母音で終わる言語なので、イタリア語は発音しやすい一方でドイツ語などには苦しむことになる。 子音の連続といえば、容赦ないのがポーランド語やチェコ語などの西スラブ諸語だ。有名なのがチェコ語の「アイスクリーム」zmrzlinaで、語頭から子音が5連続という恐ろしさ。子音の厄介さに...
ラテン語やその子孫であるロマンス諸語を学習していると避けて通れない「法(mood)」の使い分け。 民法や刑法、刑事訴訟法はさっぱり分からなくても、仮定法・条件法・接続法・希求法・要求法などのワードにはビビらないくらい語学はやってきたつもりだ。 だが、この「法(mood)」の習得の難易度は言語により濃淡がある。 形態論的には何語であろうと活用表を繰り返し眺めて覚えるしかないので、難易度に差はない。問題は...
早いもので2025年1月24日は本ブログの10周年記念日。 最近はまた長期の休止期間に入っているが、何かのきっかけで記事を書くかもしれない。 とりあえず語学学習の進捗状況などを記してみる。 英語は基本お休み中。気分転換で越前敏弥『「英語が読める」の9割は誤読』や講談社ルビーブックスの『シェイクスピア物語』などをパラパラめくる程度。 フランス語は完全にお休み中。 ロシア語はドストエフスキー『罪と罰』の原...
むりやりRADWIMPS風のタイトル(笑) それはさておき、私はたまに英語の勉強もしている。 以前の記事「師はありがたし」で紹介した柴田元幸『翻訳教室』が途中で終わっていたことを思い出し、再び本を開いてみた。 本書8番目の作品、リチャード・ブローティガン『太平洋のラジオ火事のこと』 この中で作品には直接関係のない、英語の前置詞に関する大切な用法について言及されている。 それが「不利益を表す前置詞onの...
雨の日も風の日も何とか通い続けている古典ギリシア語講座。 中級の授業ではこれまでイソップ寓話、アッリアノス『アレクサンドロス東征記』中の「ゴルディオスのくびき」のエピソードときて、現在は新約聖書を読んでいる。 最近予習が楽になった気がして「ギリシア語も随分読めるようになったぞ」と喜んでいたのも束の間。 先生曰く、新約聖書のギリシア語は教養ある人たちが書いたものではないから文法的に変な部分もあるし...
そもそもの話だが、本ブログは実利を求めて書いているわけではない。 趣味である外国語学習や国内外の文学作品について、多少の啓蒙目的があるとはいえ気ままに記しているだけである。 でも、たまにはご利益があるもんで・・・。 私はネタ探しに他の人の語学ブログを読むことも多い。 先日もたまたま某ブログの記事を読んでいたら、そのコメント欄にこんな書き込みが。(一部抜粋) ウクライナ戦争ももう3年目ですか。泥...
藤子不二雄のアニメで特に好きだったのが『パーマン』。 子どもの頃は風呂敷をマントにしてよく友達とパーマンごっこをしていた。 最高時速119㎞で自由に空を飛び、ヒトの6600倍という怪力を駆使して悪をくじく、そんな憧れのヒーローだった。 ヘルメットやPの形をした独特のバッジも欲しかったのだが、大人になってみるとそんな物よりコピーロボットが欲しくてたまらない。ポチッと赤い鼻を押すと、あっという間に自分の分身...
日本では政治のみならず、大企業やメディアもアメリカに隷属していることは割と知られているが、私見ではここ10年くらいでそれがかなり顕著になっている。 以前のブログ記事「嫌われ者の宿命」で書いたように、NHK語学講座においてアラビア語とロシア語は以前から冷遇されていたが、現在では両言語ともテレビ講座が廃止となっている。ラジオ講座の方でもアラビア語はもう15年ほど新しい番組が制作されておらず、ひたすら再放...
私は1976年生まれである。 子どもの頃(80~90年代)はテレビ番組に活力がみなぎっていた時代だった。 バラエティはドリフ・欽ちゃんで爆笑した最後の世代であり、思春期にはウンナン・ダウンタウン・とんねるずが各チャンネルを席巻していた。 ドラマはトレンディドラマ全盛期。大人になったら自分もあんな洒落たマンションに住み、都会の洗練されたオフィスで働き、恋に仕事に充実した毎日を送るのかなあと漠然と思ってい...
最近の若者は結婚願望があまりないらしい。 表向きの理由は「金銭的余裕がないこと」になっており、これを政府批判に利用する者もいるが、その実「自由にできるお金と時間を失いたくない」というのが本音なようだ。 誰かと生活をともにするのは大変である。歌にもあるではないか ♪育ってきた環境が違うから…、ましてや男と女だからすれちがいはしょうがない (山崎まさよし「セロリ」) さて、外国語の学習をしているせい...
ドラゴンクエストⅩの新バージョン(ver.7)も少し落ち着いたので、語学もまたぼちぼちと。 休止前最後の記事で書いたように、あれこれ外国語に手を出してはいるが最終的にはロシア語へ帰って来る私。 ロシア語界隈に対しては常にアンテナを張っているのだが、日本が世界に誇る「マンガ」の世界にもロシア語ブームがやってきたようだ。(※個人の感想です) 『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』 通称「ロ...
長年ロシア語を学習してきた私。 自分としてはものすごく性に合った言語で、数多くの外国語を学習した中でも愛着度はナンバーワンである。 だが、某楽曲の歌詞を借りるならば、ロシア語の習得は「♪決して平らな道ではなかった」。 ロシア語を学習する上での難所はいくつもあるが、個人的には以下の3つかと思う。 ①動詞の完了体と不完了体の用法 (移動を表す定動詞と不定動詞の用法含む) ②アクセントの移動 ③数にまつ...
英語だけを学習していると縁がないのだが、多くの印欧語では2人称の人称代名詞が2つあって相手との関係によって使い分ける。(以下、近しい相手を「親称」、そうでない相手を「敬称」と書く。) フランス語やロシア語では、tuやтыなどの親称に対してvousやвыなど2人称の複数形を敬称として使用する。一見分かりにくいが、同じ2人称なので慣れるのに時間はさほどかからない。 他方でスペイン語では親称のtúに対し、敬称と...
私は1976年生まれである。 子どもの頃(80~90年代)はテレビ番組に活力がみなぎっていた時代だった。 バラエティはドリフ・欽ちゃんで爆笑した最後の世代であり、思春期にはウンナン・ダウンタウン・とんねるずが各チャンネルを席巻していた。 ドラマはトレンディドラマ全盛期。大人になったら自分もあんな洒落たマンションに住み、都会の洗練されたオフィスで働き、恋に仕事に充実した毎日を送るのかなあと漠然と思ってい...
最近の若者は結婚願望があまりないらしい。 表向きの理由は「金銭的余裕がないこと」になっており、これを政府批判に利用する者もいるが、その実「自由にできるお金と時間を失いたくない」というのが本音なようだ。 誰かと生活をともにするのは大変である。歌にもあるではないか ♪育ってきた環境が違うから…、ましてや男と女だからすれちがいはしょうがない (山崎まさよし「セロリ」) さて、外国語の学習をしているせい...
ドラゴンクエストⅩの新バージョン(ver.7)も少し落ち着いたので、語学もまたぼちぼちと。 休止前最後の記事で書いたように、あれこれ外国語に手を出してはいるが最終的にはロシア語へ帰って来る私。 ロシア語界隈に対しては常にアンテナを張っているのだが、日本が世界に誇る「マンガ」の世界にもロシア語ブームがやってきたようだ。(※個人の感想です) 『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』 通称「ロ...
長年ロシア語を学習してきた私。 自分としてはものすごく性に合った言語で、数多くの外国語を学習した中でも愛着度はナンバーワンである。 だが、某楽曲の歌詞を借りるならば、ロシア語の習得は「♪決して平らな道ではなかった」。 ロシア語を学習する上での難所はいくつもあるが、個人的には以下の3つかと思う。 ①動詞の完了体と不完了体の用法 (移動を表す定動詞と不定動詞の用法含む) ②アクセントの移動 ③数にまつ...
英語だけを学習していると縁がないのだが、多くの印欧語では2人称の人称代名詞が2つあって相手との関係によって使い分ける。(以下、近しい相手を「親称」、そうでない相手を「敬称」と書く。) フランス語やロシア語では、tuやтыなどの親称に対してvousやвыなど2人称の複数形を敬称として使用する。一見分かりにくいが、同じ2人称なので慣れるのに時間はさほどかからない。 他方でスペイン語では親称のtúに対し、敬称と...
古典語は独学が難しい。 きちんとした先生の下でコツコツ学習をすすめるのが理想だが、社会人ともなるとそういう機会が得られない場合も多い。 私の場合も古典ギリシア語は対面で、アラビア語はオンライン講座の視聴という形で習う機会を得ているが、ラテン語はやむを得ず独習している。 大学生の頃、フランス語を専攻していた関係でラテン語にも興味を持ち、思い切って授業に参加してみたのだが、すぐに挫折した。その頃は...
某有名クイズ番組の名フレーズ。 司会の逸見政孝さんが亡くなったのが1993年で当時48歳。今の私と同年齢だ。 あれから30年、情報化社会と言われて久しい。 いつでもどこでも誰であっても、分からないことはすぐに調べられる世の中である。だが、その溢れんばかりの情報群は玉石混淆であることもまた広く知られている。 世間は今、きな臭い匂いに満ちている。 SNSを開けば、コロナ禍をめぐる言説に始まり、人工地震、フ...
今日は真正面から文学のお話。 日本語では小説などの文学作品を長さで分類して「掌編」「短編」「中編」「長編」と呼んだりするが、これは多分に恣意的である。(さらに超長編を「大河小説」と言ったりもする。) ロシア語で「小説」にあたる語はрассказ, повесть, романの3つがあり、便宜上それぞれ「短編小説」「中編小説」「長編小説」と訳されているが、厳密には少し違う。 文学上の定義では、рассказは1人の人物が1つ...
令和に入ってもう6年目である。 頭がいつまでも昭和のままではいけない。 上司が部下を徒に否定すればパワハラになりかねない。 親が子を無下に否定すれば毒親になりかねない。 だから褒めて育てよう…とかいう人材育成論や教育論をぶつつもりは全くない。 そこはやっぱり語学の話である。 ドイツ語学習者なら一度は壁にぶつかるのがkeinとnichtという二つの否定語の使い分け。だがそんな悩みが宇宙からみた地球のごと...
何事もあまり根を詰めるのはよくない。 語学学習の場合、一つの外国語にのめり込みすぎた場合の弊害については、「全身全霊タイプ」や「原理主義者」*1に陥る危険があるとして黒田龍之助氏が自身の著書で指摘している。 幸い私の場合は多言語学習をしているのでそういう意味の危険はないのだが、街中の看板に目をやると、ふとアナザーワールドへ誘(いざなわ)われることがある。 例えば、何の店か分からないがmebae(めばえ...
昨今は何かにつけタイパタイパと効率が重視される世の中。 Youtubeで語学系のチャンネルを眺めてみても、サムネイルには「効率よく学ぶ○○語」的な言葉がおどっている。現代人って相当忙しいんだろうな。 そう考えれば私の語学学習はずいぶん遠回りしている。でもね、私の目標である「外国語で小説を読む」を叶えるには外国語力だけが必要とされるわけではない。 そういう言い訳のもと、言語活動に疲れた場合は絵画の鑑賞をし...
ブログ開始当初から言っていることだが、私が語学の勉強をしているのは基本的に何かを「読みたい」からである。 会話の方は大の苦手で、そもそも母語である日本語でさえ誰かと好んで話をしたいとは思わない。職場では仕事に必要な範囲で、家庭では妻の機嫌が悪くならない程度には話をするが、それすら億劫と感じてしまう時がある。 とはいえ、どんな外国語であれ「読む・書く・話す・聞く」の4技能についてある程度はバラ...
外国語好きの私だが、常々母語である日本語にも関心を寄せている。 最近、妙に耳につくのが「ほぼほぼ」という言葉。職場でもよく聞くのだが、なぜ「ほぼ」ではダメなのか、ニュアンスはどう違うのだろうか?考え出したら夜しか眠れない。 ともあれ、このように言葉を重ねる用法は他の言語にもたくさんあるようだ。 インドネシア語には「畳語」あるいは「重複語」というものがあり、頻繁に使用されている。インドネシア語...
デジタル社会になじめない。いや、なじもうとしていない。 新しいものは警戒してなかなか手に取らない質なので、どんどん取り残されていく。 職場で周りがタブレット端末などを駆使してバリバリ業務をこなしていても、自分はマイペースに紙と鉛筆とハンコを使っていたりする。 もちろんほとんどの仕事は支給されているノートPCで処理するが、元からアナログだったものは環境が許す限りそのままにしている。 妻がChatGPT...
私が学びたいと思っている外国語の中で最後に残ったのがヘブライ語とイディッシュ語である。 動機は「アラビア語を学んでヘブライ語を学ばないのは損だ」ということ、そして「どうせヘブライ語を学ぶのならスラブ諸語とも遠からず縁があるイディッシュ語も」との思いからである。 今の学習スケジュールではとても割りあてる時間がないので、とりあえず山森みか『ヘブライ語のかたち』白水社 2004やYoutubeの動画で文字だけは...
明けましておめでとうございます。 С новым годом! 2024年(令和6年)は辰年。 何を隠そう私は年男だ。 せっかくなので何か誓いを立てたい。 ここ数年、語学はだらだら続けていたものの半ば遊びのようなものだった。 趣味だからそれでいいのだが、真剣味が足りないので上達しない。だから喜びもない。 これではイカン。惰性で生きている今の人生そのものではないか。 干支をあと一周すれば還暦である。まずい、もう1...
今年8月後半、値上げを機にAmazonプライム会員をやめた。 それまでは語学関連の書籍を衝動買いしてしまうことも多かったが、さすがに注文量は大きく減った。 さて、書店などで手にして購入する書籍とは違いAmazonなどで衝動買いする本は想像していた内容と異なることも少なくない。 波頭亮『文学部の逆襲-人文知が紡ぎだす人類の「大きな物語」』筑摩書房2021 はまさに期待を大きく裏切ってくれた。 コロナ禍で混迷を極...