『これでいいのダ』 (つづき)
過去も今も未来もすでに今ここに存在しているという説明をしてきました。続いて、未来がすでに存在しているのなら運命は変わりようがないのか、という話に触れたいと思います。再び、一瞬一瞬というものを、無限に広がるアザラシの頭に喩えます。その一つ一つが、一瞬という一枚絵に顔を覗かせる私たちでした。それらを繋いでいくと、それは一直線ではなく無限に分岐した網の目になっていきます。あらゆるバージョンの過去や未来が、すでに今、存在しており、その全てのバージョンの全ての瞬間に私たちは存在しています。それらは分離して存在しているのではなく、水面下で一つに繋がっています。それを感覚的に分かろうとするなら、私たちの指が無限に突き出している状態とも言えますし、腸壁の細胞がビッシリ並んでいる光景に喩えることもできます。そして時間の経過という...『これでいいのダ』(つづき)
2019/03/18 17:34