MAGIC(作:文月) 第2章 正体
第2章 正体 駅についてまず、ゆっくり深く息を吐き出してから電車を降りた。 胸の高鳴りが落ち着き、大学行きのバス停へと歩きながら公平に話しかけた。 「電車の中にいた子めちゃ可愛いかったな」 公平も彼女に気付いたようで 「本当に可愛いかったな。 あの子も一緒に降りたけど看護大の子かな?」と答えた。 俺逹の大学の隣に看護大があるため女の子が多かった。 大学に着いて教室に入ると教授がいて講義の準備をしていた。 教室の後ろのドアが開くと思わず反応し、振り返ると彼女だった 「さっきの電車の子だよな?」 公平が小声で呟く。 疚しいことはないのに不思議とこうゆうときは小声になる。 俺も「先週の講義はいなかっ…
2014/12/23 09:56