ストラスブール美術館展 9/13~11/4 宮城県美術館
40年以上前、学生時代に譲られて、パラパラと写真を見てつまみ食い的には読んでいたが、ほとんど積ん読になっていた美術本を、ここ3、4日で今度は付箋を付けつつ読了した。その本の名前は「中心の喪失」(ハンス・ゼドルマイヤー)。ここでゼドルマイヤーは、近代絵画から現代絵画への歴史を、絵画が様式を通して神への信仰を表していた時代が解体された後に出現した、ネガテイブな中心の喪失過程として著述し、そこで生み出された作品を、いわば病気の症例として提示している。読了後間をおかず行ったせいもあるが、ストラスブール美術館展の印象は、この本が説くところをより説得的に感じさせるものであった。多くは流行に乗り遅れまいとしつつ、オリジナリティーを狙った自己顕示的表現になっていく。そういう作品は、他と表層的に違っていたり、技術的に習熟はしても...ストラスブール美術館展9/13~11/4宮城県美術館
2019/10/20 17:51