横濱路地裏研究会

今こそ高らかに歌おう"We are the World"！。

全米のビッグスターが集結し、熱唱してから早くも35年の月日が〜。1985年にアフリカの飢餓と貧民層を解消する目的で作成されたキャンペーンソング'WearetheWorld"。スケールの大きな曲もすばらしいのですが、レコーディング時に制作されたドキュメンタリービデオに感動。当時のスターたちの歌いっぷりを繰り返し観ていました。ところでこの曲の作詞・作曲は今は亡きマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーだったとは、このDVDを見直すまで知りませんでした。考えてみれば、今こそこの"WearetheWorld"を高らかに歌うべき時ではなのでは〜。今こそ高らかに歌おう"WearetheWorld"！。

2020/04/30 09:15

料理がおいしかった評判の宿〜中里旅館。

あまり人の出ていなそうな午前11時頃、徒歩で20分くらいの弘明寺公園を1時間ほど散歩してきました。京急弘明寺駅上辺りの広場には、年に一度のお花見の宴の場所として訪れますが、周囲の散策路には母校の南中学校の美術の時間以来。絵などを描かずに遊び呆けていた記憶が〜。今では展望台もできて子どもたちの遊び場になっています。帰りは弘明寺商店街を通らずに中里方面へ。ここには東京の親戚ご夫婦と一泊した"芸能人の隠れ宿"(？)と噂されていた老舗・中里旅館があったのですが、なんと更地に変貌。近所の人に訊いたところ、4〜5年前に廃業したとのこと。明治21年(1888年)創業という筍料理などがおいしい評判の宿でした。料理がおいしかった評判の宿〜中里旅館。

2020/04/29 08:07

ジャズピアノ50曲のスタンダード曲集。

コロナウイルスの拡大感染を防ぐ外出自粛要請を受けて、書籍とCDの整理に励んでいる昨今。保存すべきか破棄するかをチェックする毎日を過ごしています。この5枚のCDはオーソドックスなジャズピアニスト〜ハンク・ジョーンズ(1918〜2010年)率いるグレイト・ジャズ・トリオ(G.J.T)のスタンダード名曲集(AlfaJazz)。No.1からNo.5までに各10曲、計50曲が収録されています。市川正二氏をはじめ、岩波洋三、久保田高司、岡崎正道、瀬川昌久の錚々たる解説者各氏がトリオの歴史と50曲の紹介がありますので、ジャズの入門盤としてはうってつけのCD。くつろぎのティータイムにはピッタリのジャズピアノ曲集です。ジャズピアノ50曲のスタンダード曲集。

2020/04/28 11:25

懐かしの昭和歌謡の時代背景を探る。

これは2年くらい前に買って途中までしか読んでいなかった「昭和歌謡は終わらない」(近藤勝重著/幻冬社)。社会派ジャーナリストの近藤勝重氏の"昭和歌謡ブーム"といわれた時代背景とヒット曲についての書です。演歌からニューミュージック、フォークソングの200曲近い魅力の数々。考えてみればこうした曲の歌詞は、現在のように携帯電話が普及していなかった頃の話。今ではすれ違い恋愛劇の切なさはあり得ません。ニューミュージックの歌詞には、俵万智さんの「サラダ記念日」の中に「会うまでの時間たっぷり浴びたくて各駅停車で新宿に行く」的な情感も歌われていたようです。一方、演歌では「津軽海峡冬景色」や「天城越え」、「北の宿から」などの歌詞には激しい女心が〜。懐かしの昭和歌謡の時代背景を探る。

2020/04/27 09:56

GWは"STAY HOME"で乗り切りましょう！。

例年ならば元気な子どもたちの歓声が聞こえるGWに突入ですが、湘南の海やテーマパークにも足を運べず、今年は少々勝手が違うようです。気晴らしの短い時間の公園散歩をしているだけでも、たまに白い眼を向けられることも〜。「パンデミックだからクラスターを分析し、オーバーシュートを避けなければ、ロックダウンも考えざるを得ない」というご時世ですから、ここは"STAYHOME"で乗り切るしかないようです。GWは"STAYHOME"で乗り切りましょう！。

2020/04/26 09:38

イタリアと本を愛する人のノンフィクション。

イタリアのトスカーナの山村から本を担いで旅に出た人がいた、といことをヴェネツィアの古書店で知った内田洋子さん。その村に移り住んで、今では忘れ去られているような歴史を掘り起こした「モンテレッジォ小さな村の旅する本屋の物語」。現在では32人しか住んでいないこの村の人々は、1800年代はじめからイタリア各地に本を売り歩いたと言う事実。ダンテ、活版印刷、ヘミングウェイ〜いろいろなトリビアが飛び出す本書は、イタリアと本が好きな人のための書籍だと言えるかもしれません。イタリアと本を愛する人のノンフィクション。

2020/04/25 08:37

山深い小さな村に本を売り歩く人たちがいた。

書店で見付けた「モンテレッジォ小さな村の本屋の物語」(内田洋子著/方丈社)。表紙に「イタリア、トスカーナの山深い村から、本を担いで旅に出た人たちがいた」とあったので、興味津々と思わず手に取ってしまいました。著者の内田洋子さんは東京外国語大学イタリア語学科卒業のエッセイスト。モンテレッジォはイタリア北部の山深き小さな村。イタリアの権威ある書店賞(露天商賞)発祥の地。著者はこの名もなき村に長期間住んで村の人々に取材した歴史ノンフィクションです。カラー写真もふんだんに掲載されて(写真説明がないのが残念)います。以前読んだ同じ著者の「もうひとつのモンテレッジォの物語」(方丈社)よりも、こちらを先に読むべきでした。山深い小さな村に本を売り歩く人たちがいた。

2020/04/24 08:51

全編に散りばめられた懐かしのオールディーズ。

クルマとロックに青春のエネルギーを発散させる若者たちの生態を描いた映画「アメリカン・グラフィティ」(1973年/アメリカ)。1960年代のポップスがふんだんに聴くことができるワクワクしたという記憶のある作品でしたが、懐かしいヒット曲はともかく、こんなストーリーだったのかと少々ガックリ！。製作がフランシス・フォード・コッポラ、監督は当時新人だったジョージ・ルーカス。1950年代後半から1960年代の前半のオールディーズが全編に散りばめられた2枚組CDもヒットしたようです。全編に散りばめられた懐かしのオールディーズ。

2020/04/23 10:35

「ゆず」が子どもたちの外出自粛にひと役。

新型コロナウイルスの影響で学校に通えない孫たちが心配ですが、先日の神奈川新聞に横浜岡村出身のフォークデュオ「ゆず」が自宅での時間を楽しめる自作の「塗り絵」をサイトど発信しているという報道(写真)。これは漫画家を志したこともあるというメンバーの北川悠仁さんが生み出したキャラクター「ゆずマン」で、インスタグラムで参加を募ると5千件以上の反響が〜。「頑張って塗りました」などのコメントとともに、自宅で家族で楽しむ様子を撮影した動画や塗り絵が次々にアップされているそうです。因みに「ゆず」の「ピアアリーナMM」の4月25日のこけら落とし公演は、来年秋に延期されたようです。「ゆず」が子どもたちの外出自粛にひと役。

2020/04/22 10:00

往き交う作曲家・古関裕而氏と奥さまとの文通。

NHKの朝ドラ「エール」のモデルとなっている作曲家・古関裕而氏(1909〜1989年)。高校野球の甲子園で流れる「栄冠は君に輝く」や「長崎の鐘」など、5000曲ともいわれるすばらしいメロディを生み出した古関裕而氏に関心があったので、そのご子息の古関正裕氏による「君はるか」(集英社)を読んでみました。20歳の青年と18歳の女性〜約4ヶ月の文通で真剣な友情から恋心に〜。そして、ついには会ったすぐに結婚となった劇的な経緯を綴っています。著者の古関正裕氏は「父の偉大さを喧伝しようと思ったわけではない」(プロローグより)として、100通を越すと推定される手紙と現存する40通余りの手紙を読んで、この本の出版にこぎつけたそうです。前回の昭和39年(1964年)の東京オリンピックの時に作曲された「オリンピック・マーチ」。快晴の...往き交う作曲家・古関裕而氏と奥さまとの文通。

2020/04/21 10:20

米軍住宅地の跡地に開園した本牧山頂公園。

昨日の横浜は気温22℃で快晴。ウイルスが怖いのですが、公共交通機関を使わずに中区の本牧山頂公園をめざしました。本牧山頂公園は三渓園やマイカル本牧の西側にある尾根道と丘の広大な公園。なだらかな尾根の両側には眺望のいい5つの丘と芝生の広場など、気持ちのいい景色が広がります。外出自粛要請が出ているにもかかわらず家族連れやカップル、外国人なども半袖のポロシャツ姿で太陽を浴びていました。ここは戦後、米軍住宅地として接収されていましたが、昭和57年(1982年)に横浜市に返還されて跡地を整備、平成10年(1998年)に開園。桜の名所としても市民に親しまれています。来年こそはすばらしいお花見ができることを願っています。米軍住宅地の跡地に開園した本牧山頂公園。

2020/04/20 10:01

デビュー20周年に植樹された岡村公園の"ゆずの樹"。

外出自粛要請の中でも、なんとなく許されるのが近場の散歩。先日、散策した高台の岡村公園はフォークデュオ"ゆず"のファンにはたまらない聖地。毎年1回、"ゆずっこ"と地域住民の交流イベントも開催され、花壇の一角にはデビューシングル「夏色」から20周年(2017年)を記念して、2本の"ゆずの樹"(写真上)が植樹されていました。また、6000人が集まったという伝説のコンサートがあった広場も健在です(写真下)。ここからは丹沢の山並みや富士山も望めます。果たして今年はこうしたイベントは開催されるのでしょうか。デビュー20周年に植樹された岡村公園の"ゆずの樹"。

2020/04/19 09:26

世界報道写真コンテストの大賞に日本人。

今朝の新聞報道によると、第36回世界報道写真コンテストで日本の千葉康由氏が大賞を受賞したそうです。大賞となったのは「まっすぐな声」(写真)と題し、スーダンの首都ハルツームで開催された対話集会で抗議の詩を叫ぶ若者を撮影した作品。受賞された千葉氏は1995年に朝日新聞写真部員となり、その後、AFP通信に入社。現在、ケニアを中心にかつどうしているとのこと。今回のコンテストには125の国と地域、4282人のプロの写真家から7万余点の応募があり、44人が入賞。ただ、毎年楽しみにしている「世界報道写真展」は新型コロナウイルスの感染拡大で、今のところ開催は未定となっています。世界報道写真コンテストの大賞に日本人。

2020/04/18 10:04

愛猫家で親日派の画家バルテュス氏。

6年前の東京都美術館での「バルテュス展」鑑賞の際にミュージアムショップで買い求めた「バルテュス猫とアトリエ」(夏目典子・NHK出版編)。サブタイトルに"ド・ローラ節子が語る"とありますので、長年連れ添った日本人の奥さまの語りと作品が全編カラー写真で掲載されています。画家バルテュス氏(1908〜2001年)はその作品にも度々猫を登場させるほどの愛猫家。また、バルテュス氏は日本の芸術にも造詣が深く、京都や奈良にも訪れています。おもしろいのは勝慎太郎・中村玉緒夫妻がバルテュスのスイスの私邸を訪問した時に、ふたりで映画「座頭市」のワンシーンを和服姿で演じる写真。無邪気で親しみがもてるお人柄のようです。巻末には高階秀爾氏(大原美術館館長・東京大学名誉教授)の特別寄稿「理想の美を求める古典主義者」が収められています。愛猫家で親日派の画家バルテュス氏。

2020/04/17 11:11

岡村公園内に整備された150本もの梅林。

最近は見舞いがてら病院がある磯子区を散歩することが多くなりましたが、先日は季節外れの岡村梅林を初めて訪問。岡村天満宮への坂を登ると高台には岡村公園が広がり、広場の西の方には丹沢から富士山までが望めます。その先の坂を下ると梅林になりますが、途中の説明板には「昔の面影を失った梅林ですが、市民の憩いの場として、また、磯子区の新名所として梅林を復活させ、永く後世に残すために、「日本発条」の創立40周年記念緑化事業の協力を得て、昭和55年(1980年)に整備された」とのことです。梅林の中を散策していると立派な四阿と門が出現。こちらが梅林の正面のようです。園内には150本の梅の木があるそうで、来年の岡村天満宮の初天神に参拝の折にはぜひ梅の花と香りを求めて散策することを誓ってきました。岡村公園内に整備された150本もの梅林。

2020/04/16 09:21

「JET STREAM」の"新機長"に福山雅治さん。

海外旅行と音楽をマッチングした深夜の人気番組〜FMTOKYOの「JETSTREAM」に、3月30日から"新機長"に、歌手で俳優の福山雅治さんが就任。リスナーの話題を集めているようです。この番組は昭和42年(1967年)から始まったFM放送の最長寿番組で、初代機長は亡くなられた城達也氏でしたね。番組のスタートに流れる「夜間飛行」が好きでいろいろCDを買い求めては、夕闇迫る頃のウイスキー・タイムのBGMとして楽しんでいます。かつて旅したヨーロッパの景勝地やそこに住む人々を思い起こす癒しのひととき〜そんな呑気なことを言っている場合ではないご時世ですが〜。「JETSTREAM」の"新機長"に福山雅治さん。

2020/04/15 09:22

22年前のマガジンハウスの雑誌「自由時間」。

暗い雨の一日〜例によって部屋の片付けをしていると、22年前のち雑誌「自由時間」(マガジンハウス)を発掘。1997年の11月号の特集は"60〜70年代あの頃TVもワカかった！"と1998年1月号は"最後はバーでしめくくる"の2冊。当時からバーには憧れていたようです。「心地よく飲んで、心地よく酔うためには、その夜を締める最後の飲み場所だけは選んだほうがいい」などと、ダンディズムを気取っていたのかもしれません。そして"極め付きの53軒"として都内の有名ホテルとともに、石原裕次郎氏も常連だったという横浜のホテルニューグランドのシーガーディアンIIやJACK'S、葉山のホテル音羽の森などが紹介されていました。ほどよく落とされた照明の下にのびる重厚なカウンター……。近づいてくる制服のバーテンダーとどう対決すれば？？？。未だ...22年前のマガジンハウスの雑誌「自由時間」。

2020/04/14 09:57

イタリアの村の随筆と子どもたちの絵本。

書店で見付けたイタリアの"モンテレッジォ"という知らない村の本。その名も「もうひとつのモンテレッジォの物語」(内田洋子著/方丈社)。たくさんのカラフルな写真や絵本のイラストが掲載されて、1冊の本の中に2冊の本がカップリングされています。そもそも著者の内田洋子さんがヴェネチアの古書店で、本の行商人の話を聞いて訪れたのがトスカーナ州の山深いこのモンテレッジォ村。そして。その村の人々との心温まる交流と村の子どもたちが育った地の歴史を知っていく姿を綴ったエッセイです。おおらかで明るい村の人々や子どもたちの姿が生き生きと描かれています。絵本はいいですね。イタリアの村の随筆と子どもたちの絵本。

2020/04/13 09:15

清水ヶ丘公園の撮影スポット"ゆずの木"。

新型コロナウイルスの感染が広がっていますが、今日から雨模様ということで、気晴らしに近場を散歩してきました。ここは3〜4回来たことのある清水ヶ丘公園ですが、今回はわかりやすい新しい道を発見したので急坂を登ってきました。坂を登りきると花壇が迎えてくれて、この上が格好の撮影スポットのあの"ゆず"が練習していたという"ゆずの木の丘"。家族連れや犬の散歩に最適です。昨日も土曜日とあって子どもさんたちの歓声が弾けていました。次回は夕焼けに染まる"ゆずの木"を撮ることしましょう。清水ヶ丘公園の撮影スポット"ゆずの木"。

2020/04/12 10:14

静かな道路脇に「岡村天神旧参道」の掲示板。

磯子区滝頭の病院に寄った帰りに歩いてみると、バス通りを一本入った静かな道の脇に「岡村天神旧参道」という掲示板が〜。だいぶ年期が入っているようで、細かい文字はあまり判読できませんが、どうやら、横浜市中心部から堀割川を舟で下り、天神橋で下船。そこから岡村天満宮に参拝するための参道があったということらしい。この道は愛称「天神道路」と呼ばれていたようです。また、岡村天満宮へは地下鉄蒔田駅から吉良氏ゆかりの勝国寺の脇を通り、三殿台遺跡の下を過ぎてまっすぐ歩く道もありますが〜。いずれにしても、岡村天満宮の昔はかなり有名な天神様だったようです。静かな道路脇に「岡村天神旧参道」の掲示板。

2020/04/11 10:15

外出自粛徹底へお巡りさんからが声掛け。

昨日の夕方、運動不足を解消しようと2時間ほど近くを散歩していると、交番の若いお巡りさんから大きな声で「こんにちは！」と挨拶されました。いつもはお巡りさんから声を掛けられたことはないのですが、こちらも仕方なく「ご苦労さん」と返事をしましたが〜？？？。これは新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言を受け、神奈川県民の外出自粛を徹底するため、県警本部に協力を依頼して呼びかけをしていたことが今朝の報道で判明。夜の繁華街への外出だったら、もっと強い呼びかけになるのかな、と余計な心配をしてしまいました。1ヶ月後にはなんとか収束しているのでしょうか。外出自粛徹底へお巡りさんからが声掛け。

2020/04/10 09:30

雑誌「ヨコハマ文芸」3号の特集は"コラボ横浜"。

伊勢佐木町の有隣堂で見付けた雑誌は「ヨコハマ文芸」3号。2年前に発足した横浜文芸の会の地域密着型の総合文芸誌のようです。今号の特集は"コラボ横浜ヨコハマ"として小説や詩歌、エッセイなどすべてのジャンルで横浜が描かれています。時間はたっぷりあるので、詩歌以外の小説やエッセイ、評論など、すべて読ませていただきました。野毛や横浜大さん橋、山手の丘、本牧、みなとみらい地区などを舞台にした物語が綴られていて、親しみが湧いてきます。八景島の海の公園で篠笛を練習している時の人とのふれあいを描いた「公園と音楽」(藤原喬氏)や鶴ヶ峰の喫茶店で東日本大震災時のボランティアに携わった経験を思い起こす「ボラバス」(山本洋氏)の2編が感動的。山手の丘で北欧風の民族衣装を纏った少女に触発されて描いたという桐本美智子さんの表紙絵もお気に入り...雑誌「ヨコハマ文芸」3号の特集は"コラボ横浜"。

2020/04/09 09:38

心洗われる時代劇映画「雨あがる」。

NHK-BSで放送された映画「雨あがる」(2000年／小林堯史監督)。人を押しのけてまで出世したいと思っていない武士(寺尾聡)と、そんな夫を支える妻(宮崎美子)との心温まる絆を描いた時代劇です。長雨で河を渡ることができず、安宿に泊まるふたり。その宿には雨があがるのを待つ貧しい人々。武芸の達人である武士は禁じられている賭け試合で勝った金で、彼らに酒や食べ物を振る舞います。そんなある日、これも人の良さそうな城主から剣術指南番の話が持ちかけられます。しかし、禁じられた賭け試合が発覚し、この話はなかったことということになり、武士夫妻は立ち去ろうとしますが〜。城主の家老以外、登場人物がやさしく、美しい風景とともに心洗われる作品でした。因みに原作は山本周五郎の短編を亡き黒澤明監督が脚色をしたものだそうです。心洗われる時代劇映画「雨あがる」。

2020/04/08 09:36

新緑の季節を迎えた久良岐能舞台の庭園。

久良岐公園の名残りの桜を愛でた帰りに寄ってみたのは、時々ライブなどのイベントも開催されている久良岐能舞台。三方を山で囲まれた約8000坪の土地には四季折々の草花と樹々や、小鳥のさえずりが聞こえる閑静な場所。秋の紅葉の美しさとともに、この季節は新緑が生命の息吹を感じさせてくれます。能舞台の寄贈を受けた横浜市は建物と日本庭園の整備を進め、池の周りを回れるように造園。散策に訪れる市民の憩いの場となっています。イベントには2〜3回ほど参加させていただきましたが、芸術的価値のある能舞台の鏡板は、歴史の重さと風格を感じさせてくれます。なお、4月25日に予定されていた「KURAKIスペシャルコンサート」は新型コロナウイルスの影響で、8月1日に延期されました。新緑の季節を迎えた久良岐能舞台の庭園。

2020/04/07 09:13

今年のお花見のシメは広大な久良岐公園で。

今年のお花見のシメは徒歩約20分ほどの久良岐公園で。ここは磯子区と港南区、南区に接する自然の景観を残した約23万㎡に及ぶ広大な公園。斜面には桜が植えられ、例年なら満開の桜の下で花見の宴が繰り広げられるのですが、ことしはまばら(写真上)！。この上には神奈川新聞社とボランティアの方々の尽力で、横浜の市電1156号がきれいに修復・保存されています(写真下)。近くでは休校中の小学生たちがサッカーボールで元気に遊ぶ姿が〜。そろそろ散りゆく桜、今年も一生懸命に咲いてくれました。来年こそは皆んなで満開の桜を見上げることを願いつつ〜。今年のお花見のシメは広大な久良岐公園で。

2020/04/06 09:16

名残りの花見のゴールは歴史ある道慶橋。

昨日の横浜の最高気温は5月上旬並みの21.2℃という暖かさ。ということで、桜が満開の大岡川プロムナードを弘明寺から阪東橋周辺まで歩いてきました。いつもは弘明寺周辺の桜だけですが、蒔田〜吉野町〜阪東橋の大岡川沿いは遊歩道も整備されて歩きやすいことを発見。名残りの桜をゆっくりと楽しんできました。昨日のゴールは道慶地蔵尊がたたずむ道慶橋。江戸時代に雲水道慶がこの付近に草庵をむすび、独力で橋を作り、両岸住民の難渋を救ったというありがい僧の由来が伝わっています。地蔵尊には今でも新鮮な花が手向けられているという。因みに現在の橋は昭和2年(1927年)に建造された関東大震災からの復興橋。そして、橋の親柱の輪を組み合わせたような形は雲水が持つ錫杖(しゃくじょう)の頭を模したもののようです。名残りの花見のゴールは歴史ある道慶橋。

2020/04/05 09:17

満開だった約3kmの瀬谷海軍道路の桜並木。

以前から瀬谷の知人に桜並木のすばらしさを聞かされていたので先日、初めて訪れてみました。相鉄線瀬谷駅から徒歩10分ほどの通称"海軍道路"の桜並木で、約3kmの道路脇には500本ほどの桜が満開を迎えていました。見慣れた桜とは違い、かなり高い位置に花を付け、昭和50年代に植えられた古木のようです。この"海軍道路"は戦前に上瀬谷通信施設内に横須賀海軍資材集結所があり、物資を輸送するために建設された海軍用の道路だったことから名付けられたとか。戦後になって米軍に接収され、平成27年(2015年)に日本に返還されています。その後、この道路の両脇に平和の祈りを込めてソメイヨシノが植えられたのが始まりのようです。それにしても、この桜並木は北方面の十日市場や長津田辺りまで続いているのには驚かされました。満開だった約3kmの瀬谷海軍道路の桜並木。

2020/04/04 09:44

雑誌「横濱」の特集は"路面電車があった頃」。

本日4月3日発売の神奈川新聞社と横浜市の協働機関誌「横濱」の"2020春号"が発売前日の昨日、弘明寺商店街入口の弘明堂書店に平積みになっていました。さすが、目の前に市電の終点があった土地柄でしょうか。特集「路面電車があった頃」にも弘明寺が掲載され、この記事を読むと(文/杉崎行恭氏)、弘明寺は詩人・中原中也とも関係があったようです。「昭和12年、中原中也を見送る歌人・安原喜弘『中原中也の手紙』に、その頃の弘明寺電停やバス停の出来事が記されている」とのこと。その他、弘明堂書店はもちろん、呉服の老舗「濱田屋」、和菓子の「盛光堂総本舗」などの皆さんが登場しています。写真下は同誌に掲載されていた昭和43年(1968年)頃の弘明寺電停ですが、発車寸前の市電を見付けて、走って行って乗車したことは数知れず。懐かしい思い出のひと...雑誌「横濱」の特集は"路面電車があった頃」。

2020/04/03 09:30

戦前のチャップリンの映画「モダン・タイムス」。

昨日、NHK-BSプレミアムで喜劇王チャーリー・チャップリンの映画「モダン・タイムス」(1936年/アメリカ)が放送されていました。チャップリンが監督・製作・脚本・作曲を担当、資本主義や文明に対して警鐘を鳴らしたチャップリンの代表作。少しチャップリンの肉声が入りますが、音楽と効果音のみのサイレント映画です。随所に動きの笑いが入る喜劇映画ですが、ローラースケートのシーンに見せる身体能力はすばらしい！。チャップリンは稀代のコメディアンですが、アクションスターでもあり、シンガー&パントマイマー。先日亡くなってしまった志村けんさんの動きやギャグを思い出してしまいました。戦前のチャップリンの映画「モダン・タイムス」。

2020/04/02 09:01

第5話「誠也」は東山魁夷「白馬の森」がモチーフ。

原田マハさんの新刊「<あの絵>のまえで」(幻冬社)には、大原美術館のピカソの「鳥籠」の前でデートする少女や会社とは反対方向の電車に飛び乗って、箱根のポーラ美術館のセザンヌの静物画に導かれてしまった「檸檬」など、絵画をモチーフにした短編が綴られていますが、お気に入りは第5話の「聖夜」。信州の蓼科に移住した夫妻に男の子が誕生し、クリスマスに生まれたので名前は「誠也」。山好きの父親と山歩きをしているうちに、大学の伝統ある山岳部に入部しますが冬山で遭難死。ある日、墓前に結婚する予定だった女性の名前の封筒が〜。誠也が大好きだった長野県信濃美術館東山魁夷館所蔵の名画「白馬の森」(写真)の前でのラストシーンが心に響きます。第5話「誠也」は東山魁夷「白馬の森」がモチーフ。

2020/04/01 10:05