めぐる季節

めぐる季節

桜に心を囚われて 移る季節を憎んでしまう 繋いだ手と手 力を込めた 少しでも時が止まればいいと―― 薄紅色に染まる路を 歩く二人に花びらが舞う 散りゆく花は 己が運命(さだめ)を 知るや知らずや風に身を任せ―― 花の雲から落ちる雫 時を刻んで 心を穿つ 今は二人で 見てる景色も いずれ一人が違う場所から―― …