金精さま
松ノ木金精神社の例祭である。明治維新で生れた西洋かぶれの官僚が、庶民が大切に信仰していたものを下品でいかがわしいものと卑下し禁止の通達を出したため、金精さまもながらく日陰の身に追いやられた。お堂の前、ご神体とその前、ガラスケースの中にもたくさん鎮座、隆々としたものを前に意気消沈、じっと座って考えた。神社の多くは鍵がかかっており、日頃は賽銭を入れる隙間からそっと堂内を見るほかはない。五月の連休に春の例祭などがおこなわれる神社はほかにもある。氏子でもない者が、お堂の中に入ることが出来る数少ないチャンスである。金精さま
2021/04/30 11:55