ああ逝かん 命の衰えたるかな
高校時代、最も苦手な科目の一つだった漢文。レ点だの一・二点だの言われてもちんぷんかんぷんで頭が学習内容を全て鉄壁のごとく跳ね返し、皆目覚えられませんでした。(漢字なんか無くなればいいのに)と当時は切に願ったものです。それなのに最近、「ああゆかんいのちのおとろえたるかな」という言葉が唐突に頭に浮かんだのです。人間の子ども(ちょっとひねた少女)の感受性がこの言葉だけをガッツリと捉え、50年以上脳みその奥底に保管しておいたのでしょう。脳を含む人間の身体能力・機能の深さについては老年期の今になってしみじみ感動することが多い私ですが、この言葉が高校時代の漢文に出てきたものだという記憶に助けられ、(えらいぞ、わたし!)と自画自賛しつつネット検索してみました。あっという間に出てきたのがこの詩です。彼の西山に登り其の薇び...ああ逝かん命の衰えたるかな
2025/06/03 13:37