初夢
初夢の基本情報だが、年が新たまった夜、つまり大晦日の夜に寝てみる夢を「初夢」と呼ぶのではない。一月一日の夜に寝て見て、二日の朝に思い起こすものが「初夢」とするのが、初夢の習わしだ。「一富士・二鷹・三茄子」の夢を見るのが吉夢とされてきた。これらは徳川家康が好きだったものとか、今川家の人質だった幼少期に過ごし、最晩年にも隠居先に選んだ駿河国の名産として有名だった三つのものとか、由来はさまざまな説があるのだろう。 この三つには続きがあり、「四扇・五煙草・六座頭」となる。座頭とは映画「座頭市」で有名な盲目の按摩師を指す。扇は末広がりで縁起が良い。煙草は当時高級品だったから、その夢を見るのは験があるとい…
2023/01/04 21:27